毎年炉の最後の点前座は旅箪笥。
大体のお教室がそうかなと思います。
旅箪笥の蓋はけんどん式と呼ばれるもので
襖や障子のように上下の溝に差し込む。
慳貪または倹飩と書くのですが
どちらも良いイメージの無い漢字ですね。
意味は
1 物惜しみすること。けちで欲深いこと。また、そのさま。
2 思いやりのないこと。じゃけんなこと。また、そのさま。
意味も良くない
そしてそして慳貪の強力なのが突き慳貪、
その変化形がつっけんどん とのこと。
厭ねぇ~
つまりつっけんどんの元になったのがコレですって。
まあまさしくピシャッと閉まりますからねぇ。
お茶はごきげんよう遊びたいもの、
お軸は嬉しい文字が入っているのにしましょ。
春は花と皆人ごとに昔から言えども我は茶の目うれしき
皆さん昔から春は花と仰るけれど私は茶の新芽が嬉しい。
宗旦の歌を如心斎が写したものを宗完もそう思う。
宗完、花押。
兼中斎宗匠の筆です。
今年は阿蘭陀写の水指で蓋置はアンティークのナプキンリング。
薄茶器は井伊宗観好十二か月の中から卯の花に郭公の面中次。
「井伊宗観好十二か月棗」薄器が12か月分
これ欲しいんですけどお値段が上がってますますね
旅箪笥はお値打ちなのがまだあるようで
お点前での飾り方などはこちらをご参考になさってください。