端午の頃のしつらえに 槍の鞘建水と馬鈴蓋置の取り合わせがあります。
蓋置を柄杓に通し、建水に掛けて運び出します。
いつかしてみたいと思っていたのを、今年ようやく両方揃ったので
先日の端午茶話会でお目に掛けました。
 
 
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槍の鞘建水飛び出すハート やりのさやけんすい
細長いので他の蓋置をいつものように仕組むと蓋置が取りにくい。手の大きな人ではまず無理。
運び出す時は建水蓋置柄杓を鷲掴み、そういう様子も男子の節供らしいところかも。
 
 
槍鞘建水 槍鞘建水とも呼ばれます。
鞘って槍の先の刃物のところの覆い、キャップです。
 
本物の槍の鞘には様々な形があり、
 
 
 
コレクションしてる方もいらっしゃるそうです。
 
 
馬鈴蓋置飛び出すハートばれいふたおき
ドーナッツが空洞になって中に小さい球が入ってる、と思ってください。
動かせばいい音がします。
元々はソリや馬に付けて山道の熊よけにしたものだそうです。
 
 
馬鈴には大きいものもあって、そちらは熊鈴と呼ばれるそうで、
左の大きい方は直径8cm以上、右は6cmちょっと。
熊鈴蓋置では槍鞘建水の口に入らないことがあります ガーン サイズには気をつけて。
馬鈴は駅鈴とも呼ばれていますが、駅鈴でググるとこういう形のものが

 

 

 

 
 
駅鈴(えきれい)とは。意味や解説、類語。律令制で、官命によって旅行する者に中央官庁と地方国衙 (こくが) から下付した鈴。
駅馬の供与を受ける資格を証明し、これを鳴らしながら旅行した。
 
こっちなら特別な扱いをしなくても普通の建水で使える。

 

 

下差しこちらは建水と蓋置のセット

 

 

 

こちらは建水だけ下差し

 

 

 

 

下差し蓋置

 

 

建水と蓋置を別に買うときは建水の口の直径と

蓋置の外径に注意してくださいね

 

さて、念願の端午のペア、普通は唐銅の建水に唐銅の蓋置は使わないです。

つまり同素材の組み合わせはしないものなんですがこのペアはこれでよし。

(皆具などはまた別として)

 

 
珍しいです。こういう形はこの槍鞘建水と馬鈴蓋置でしか見ないです。
槍と馬との雄々しい組み合わせなので端午にぴったり。
他には何か武将をテーマにしたようなしつらえの時にもいいですね。
 
 
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槍鞘建水は口も細いのでお点前が始まってもいつもより注意深くね。
お茶の道具は季節に合わせてしつらえるので、今年見損なったら次は来年まで登場しません。
 
旧暦端午の節供はいつでしょう。
今年2020年は旧暦閏四月がある年なので6月25日にあたります。
紅雲庵ではお客のお稽古をメインにしていますから、
お点前のお稽古の方は(希望者のみ)少ないのですが
それくらいまではこの取り合わせをお稽古で扱う、あるいはご覧いただくことにしましょう。
 

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