そろそろ新入学の季節ですね。
学校には皆が揃って入学するのが決まりですが、お茶の世界は随時入学可能、
お茶をしようと思い立った時が新入学ぴかぴかの一年生です。
一年生をむかえる先生の側、先輩の立場の方にお読みいただきたいと思います。
紅雲庵にはいくつかのお流の体験稽古をなさった方やしばらく稽古に通ったけれど足が遠のいた方、
そういう新規まき直し一年生もたくさんいらっしゃいますので、そういう方々から教えていただいた事々です。
せっかく一年生をむかえてもこういう事してたら辞めちゃいますよ事例、
庵主の備忘録です。
「何も知らないので恥ずかしい」一年生の皆さんそう言われます。
しかしそれは当たり前です。既に知っているなら教えを乞ういわれはありません。
「知らないから知りたい」その気持ちこそが大切です。
そこへ「こんなことも知らないの?」と容赦なく仰る先生、先輩が多いらしいです。
「何も知らない」は大前提、そんなこと言っちゃいけません。
一年生に先生を先頭に先輩方もよってたかって質問攻め、これもいけません。
「どこにお住まい?」「おいくつ?」「ご結婚は?」「お子さんは?」「ご家族は?」「お仕事は?」などなどなど。
新人の一年生さんが新鮮で物珍しく色々聞きたい気持ちはわかりますが、
お稽古場は個人情報の公開場ではありません。
聞き魔先輩はどこの社中にもいるのでそういう人には先生から注意してあげてください。
料金体系は明確に。
実際のところ「いくらお金が掛かるのかが明確でない」ゆえにお茶を敬遠している方が多いようです。
入学式(そういうものはありませんけど)以前に料金体系をクリアにしておくことは大切です。
口頭でなく文書にして手渡し、説明して双方了解する。
この手順はきちんとしたいものです。
またそれが整っていてもそれ以外に「稽古に必要な道具類」などがいくらくらいでいつ頃必要になるか、
お稽古が進めば「許状」の時期、費用、一年生にとって知っておきたい事は説明しておきましょう。
一年生にいきなり高額な参考書籍や茶会の券を強制購入させる先生がいらっしゃるそうです。
それは「出た芽を摘む」行為です。芽を育てなくてはいけない立場でそれは無いわ。
後々、この本を買っておいて良かったとかあのお茶会に行って良かったと思ってくださったとしても
「いくらお金が掛かるのかが明確でない」ことは避けましょう。
お茶を習うきっかけとして「和菓子」や「着物」が好きだからと仰る方が多いので
お菓子は手抜きせず、お茶と共に美味しいお菓子を用意しましょう。
お菓子目当てでお稽古に行くのにいつも日持ちのする真空パック入りのものだった。とか
羊羹の薄切りばかりだった。など、がっかりポイントです。
たしかにお稽古が進んで上級生になるとお菓子などあればいい、感じにはなるでしょうが
一年生はそうじゃないですね。
着物に関しても先生や先輩が正しい知識を持って問われたら答えられるように。
「何でも良いのよ」「あるもので良いのよ」と仰る先生、先輩が多いのですが
「正式にはこうです」が無ければ質問した方がまた迷うことになります。
一年生さんにとって居心地の良いお稽古場を提供する。
お稽古を長く続けていただくために重要かと思います。
茶の湯や和のしつらえにご興味がありましたら
「あかね塾」随時ご参加いただけます。
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不器用だ~と思っていらっしゃる方にこそお勧めの
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庵主も企画を少々お手伝いしてます。