大方の世捨て人には心せよ 衣は着ても狐なりけり
おおかたのよすてびとにはこころせよ
ころもはきてもきつねなりけり 大綱和尚 遺詠
狐のお話に二つあって「白蔵主」と「宗旦狐」どちらも面白いので読んでおいていただきたい。
ふたつはまったくの別のお話なのに、混同されていることも多くて、大綱和尚の遺詠は「宗旦狐」のことを指していると思うのだけど題が「白蔵主」になっていたりする。
これは違うと思っていたんですけど、最近見つけた本歌の解説には元伯宗旦の伯を取って「伯蔵主」とすれば「宗旦狐」であると。
え?そうなの?そうなの?そうかなぁ~
有名な歌なので写しも多く拝見します。
この歌をもじってか、間違っちゃったか、故意になのか不明なれど、最後の「狐なりけり」を「狸なりけり」に、狐と狸を入れ替えて書かれていることもあるの。
ま、狐でも狸でも人に悪さをするところは一緒ですか。
もともとのお話はこちら
白蔵主
能の釣狐の本歌だとも言われてますね
宗旦狐に関してはこちらの小説が面白いです
宗旦狐
紅雲庵にあるお軸はこちらで
芒の原で三日月を眺めています。
庵主は最初「白蔵主」と思いましたが(箱も無いので題が確認できません)
よくよくお顔を見れば
あら、狸と見えないことも無いわねぇ。
衣を着て頭巾をかぶり、数珠を下げた僧形です。
あなた、白蔵主なの?宗旦狐なの?
それともただのコスプレ狸なの?
まあ色々に見えるってことは何種類にも使えてお道具としては重宝でしょうけど。
世捨て人のお軸はわりと見かけます。窶れ、名残りの時期にぴったりですね。
香合もありました
白蔵主でも宗旦狐でもないけど秋のお気に入りお菓子
芒の種合わせと古い釜の蓋に盛りました
何の話をしても最後はお菓子で終了~
茶の湯や和のしつらえにご興味がありましたら「あかね塾」随時ご参加いただけます。
詳細はこちらをどうぞ
「あかね塾、良いかもね~」と思われたらこちらのお問い合わせからご希望の日時を2~3お知らせください。
(お問い合わせフォームが開きます)
instaguramは
髪のボリューム大の方、不器用だ~と思っていらっしゃる方にこそお勧めのロングセラー品のフラッグシップモデルで庵主も企画を少々お手伝いしてます。