紅雲庵茶話会を始めたころは薄茶一服でした。本当に一服でしたから主菓子だけで、一服だからお菓子は大きく作っていただいて、でもすぐにやっぱり二服差し上げたくて主菓子とお干菓子で薄茶二服に。でも主菓子は変わらずに特製の特大のまま。たまに濃茶をすると「美味しい」と仰る方が多くて今年からは濃茶薄茶、主菓子とお干菓子。それでも主菓子は特大のまま作っていただいてます。紅雲庵のお客さまは「お菓子数寄」なんです。

 

 

今月の主菓子は生葛「緑陰」 こちらは店頭でも別の銘で販売されているお菓子ですが

紅雲庵用には二回りほど大きいサイズでお願いしてます。

お菓子元はずっと川口屋さん。元禄時代から続くお菓子屋さんです。

 

師匠の臥雲庵が川口屋さんをご贔屓で何十年のお付き合いですから

紅雲庵はその虎の威、七光りで特別なこともしていただいてます。

はじめて行っていきなり無理を言わないでね。

庵主だってこれでもまだまだ遠慮してるわよ。

 

さて、器は鏡です。ミラーよ。

天井もお顔もうつります。ジュエリーなどのディスプレィに使う大きな鏡の板で、

面取りされ、裏側にはクッションも付いてます。

 

シャキーンとしたミラーに透明な生葛、透けて見える緑、

季節にも合って面白かったんじゃないかなと自画自賛。

お菓子屋さんがお心入れで作っていただいたお菓子、

庵主も工夫してお客さまに喜んでいただきたい。

 

お干菓子は、趣向にかなったもの、一度は召し上がっていただきたいもの、

珍しいもの、昔の風を伝えるものなどなど

毎回先輩に教えていただいたり、記憶を頼りにしたり、ネットで情報収集に励んだり、

探しに探してお取り寄せしています。

 

 

でも今回はなんと、紅雲庵徒歩圏内の芳光さんで見つけました。三英傑。

去年店頭で見かけて次の端午に使おうとメモしておいたの。

有平で 織田信長の木瓜、徳川家康の葵、豊臣秀吉の瓢箪、それぞれが

昆布の輪で括られてます。

塗りのどっしり分厚くて重い器にこんもり盛りました。

 

 

藤団子という名古屋で二軒のお菓子屋さんが作っているお菓子がありますが、

それに似てます。でも郷土の三英傑を模して、アイデアが良いわ。

こちらは通年店頭販売されてます。

 

お菓子数寄から道具数寄への道は遠くて険しくて、

高価なお道具は買えないし、あるものでなんとか考えて工夫して

お客さまに「取り合わせが良かった」って褒めていただけるようにならなくちゃね。

 

来月も工夫します。なんとかお付き合いくださいませ。

 

 

茶の湯Style 紅雲庵カフェご案内

茶話会とは別にお客のお稽古をしています。

今まで茶の湯にご縁が無くお菓子やお茶のいただき方くらいは覚えたいなという方、

お稽古してたけど止めちゃって、でもあの雰囲気は好きだったな~と思ってる方、

和の季節の行事やしつらえ、きものについて知りたい方、

茶の湯Style 紅雲庵カフェで茶の湯遊びをご一緒しませんか?
「〇〇流に入門!」という形でなく、気軽に始めていただけます。

 

紅雲庵カフェは点前を指導する茶道教室ではありません。
広く和の素敵なモノやコトを茶の湯を通してお伝えします。

カフェのお稽古の流れや詳細は こちらから

 

お問い合わせはメールあるいはメッセージで

メールの場合は 08051058050&docomo.ne.jp &を@に替えてください

フェイスブックからもお申し込みいただけます

https://www.facebook.com/kouunan/ 紅雲庵 ←こちらからフェイスブックページへ

 


茶道ランキング

 

にほんブログ村 その他趣味ブログ 茶の湯・茶道へ
にほんブログ村