おかずだけ食べれば体脂肪は燃える!
江部康二先生も半年で-10kg、糖尿病を克服。
●900人以上に指導し、ほぼ全員に効果があった
【おかず食べ放題ダイエット】は、私の病院内では、「糖質制限食」と
呼ばれている食事療法のことをいいます。
肉や魚、野菜などのおかずはたっぷり食べて、ごはんやパン、麺類とい
った、主食(デンプンなど糖質)を食べないという食事法です。
医師である私の兄が、欧米での研究や、親しい医師仲間が実際に行って
いる食事法を参考にして、1999年に導入しました。
欧米で効果を上げているとはいえ、私自身、最初は疑う気持ちもありま
した。
というのも、糖尿病食といえば、肉や油を控える低カロリー食と相場が
決まっているからです。
一方、"糖質制限食"は、カロリーはほとんど無視。
つまり、糖尿病の患者さんに、「好きなだけ、肉も油も食べてかまいま
せん」というようなものです。
ところが、糖尿病患者が次々と改善していったのです。
そして、私自身が2002年に糖尿病であることがわかったのですが、試し
てみるとHbA1c(グリコヘモグロビンエーワンシー。血糖のコントロ
ールを長期的にみる検査。基準値は4.3~5.8%)が6.3%だったのが1カ
月後には5.3%と正常に。
しかも64kgあった体重は半年で54kgまで落ち、その効果を身をもって知
ったのです。
ダイエット効果を説明するために、まずはなぜ糖尿病に有効であるのか、
説明する必要があります。
簡単にいえば、私たち人間の体は、もともと糖質を毎日たっぷり食べる
ようにできていません。
糖質の多い穀物を栽培して食べる、さらにいえば砂糖のようなものを食
べるといった食習慣は、人類史でいえばごく最近始まったことです。
糖質は、血中で血糖に変わりますが、これがふえると膵臓からインスリ
ンというホルモンが分泌されます。
インスリンによって血糖は筋肉などで利用されますが、余分なものは体
脂肪へと変えられます。
つまり、血中から糖をすみやかに減らそうという働きが私たちの体に備
わっているのです。
ですから、糖質をとるたびにインスリンが分泌され、たび重なると膵臓
は疲れてしまい、インスリンの働きは悪くなります。
これが糖尿病という病気の正体です。
このようにして血中にだぶついている血糖が、血管を痛めつけ、動脈硬
化を進行させることを、いまの医学では問題視しています。
しかし、糖尿病と診断されなくても、食後、血中に大量にふえる血糖
(ブドウ糖スパイク)も、すでに血管を傷つける危険なものなのです。
ですから、糖尿病の改善はもちろん、血管を守り、膵臓を疲れさせず、
いつまでも健康を保つには、糖質を制限することが、何より効果的とい
えます。
●タンパク質や脂肪も一部血糖になる。糖質は不要

ダイエットに話を移します。
先にインスリンの役割のひとつに、血糖を体脂肪に変えることといいま
した。
インスリンが肥満ホルモンと呼ばれるのは、ここに理由があります。
人間の体の器官は、ほんの一部を除き、また、はげしい運動を行うとき
以外は、体脂肪を燃やすことで活動のエネルギーを得るようにできてい
ます。
ところが、食事で糖質をたくさんとると、糖質を優先して使おうとする
のです。
これがたまになら問題ありませんが、1日のうち食事の3回、あるいはお
やつもあわせて4回もあると、体脂肪は燃やされずたまっていく一方と
なります。
逆に、主食を食べなければ、体脂肪は積極的に消費されていきますから、
肥満を防ぐこともできますし、いまある余分な体脂肪も燃やされていき
ます。
これが、主食を食べずおかずをたっぷり食べる【おかず食べ放題ダイエ
ット】の効果の秘密です。
「糖質はほんとうに必要がないのか」という声が聞こえてきそうですが、
まったく糖質を含まない食品はほとんどなく、左のグラフからも明らか
ですが、タンパク質や脂肪も、その一部はゆっくりと血糖に変化します。
ですから、私たちは、おかずさえ食べていれば、健康を保つことができ
るわけです。
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*参考*
文:江部康二先生
高尾病院理事長・内科医師。1950年生まれ。
京都大学医学部卒業。著書は『主食を抜け
ば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社
刊)など多数。
提携会社の糖質制限ドットコム(TEL075・
873・2170
URLhttp://www.toushitsuseigen.com/)で
は糖質制限OK食品を販売