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食い尽くし系夫に悩まされているアラフィフ主婦のりんごと申します。
交際時から薄々感じられていた夫の大食いと浪費癖は、結婚後の私にとって大きな負担となりました。
食い尽くし系は精神までも食い尽くすというどなたかの名言通り、私は今疲れ切っています。
夫をこんな風に育てた義両親との確執、過去の嫁姑問題なども織り交ぜながら少しずつ不満を発散させていきます。
玄関に行くとハイエナがいた。
ハイエナ「帰ったらお前はそれで帰ってきたのか、冷たい男って言われた」
そう言うとハイエナは駐車場へ行くと衣装ケースを二つ持ってきた。
え、私が実家を追い出されたって親に言ったの?それでノコノコ帰って来たって?
「これ俺の着替えね」
私「でもお義父さん達それでいいの?お義母さんを一人にさせても大丈夫?」
「大丈夫やろ」
「でもお義母さん寂しがり屋なんじゃないの?お義父さんいなくて心細いんだったらハイエナが傍にいないと」
「まぁ大丈夫やろ」
だったらさっきのは一体何だったんだろう・・・。本当に大丈夫なんだろうか後でネチネチ言われないだろうか
ハイエナが持ってきた衣装ケースを開けて中身を取り出そうとすると、少しダサいデザインのパジャマが入っていた
赤紫色の長袖の上下で胸元には金色のアルファベットで何か書かれている。ハイエナの物にしては少し違うような・・・
「ねぇ、このパジャマ誰の?」
「あ、それおかんのよ!」
おかん?何で??
「何でお義母さんのパジャマがあるの?」
「何か泊まりたいってさ」
・・・。
新婚家庭に姑のパジャマを持たせるとは何たる刺客!
ここ、1LDKですよ。お姑さんの寝る場所なんてありませんが?
もしかして姑は息子を自宅に囲うのを諦めた?
息子の新居で同居する方を選んだ?
それって迷惑なんだけど・・・
「ねぇ、やっぱり帰ったら」
「大丈夫だって」
「大丈夫じゃない」
「それより腹が減ったから何か買いに行こうぜぇ~」
「さっき蕎麦食べなかったっけ」
「あんなもん足りん!蕎麦だけで腹いっぱいになるわけないやろ!」
それもそうか。
なんか姑の蕎麦、嫌がらせなのか汁が甘すぎて飲めなかったもんね
みりんを少し入れすぎた~とか言ってたけど少しどころかみりん一本分ぐらい入れたんじゃないかってぐらい甘かった
それを「張り切りすぎた」とフォローしていた舅。張り切ったら調味料をたくさん入れるものなの?
そして私たちは近くのスーパーへ行った。
その日はちょうど特売でレディーボーゲンの大きなカップのアイスが安くなっていた。味は三種類用意されていた。
「あ、これ安いね~」
「おお、ええなぁ!これ買おう!」
「じゃあバニラ味にしようかな」
「バニラだけじゃなくてあとの二つも買おう!」
「そうだね、せっかく安いんだし」
と、私は安いときに買いだめをして少しずつ食べるつもりで買い物かごに入れた。
後は三日分ぐらいの食材を購入。
揚げ物をたくさん作り置きしたかったので唐揚げ用の肉と野菜をたくさん買った
食べきれないほど作って、残りを少しずつ食べるつもりだった
後はハイエナが肉を食べたいというので焼き肉用のお肉を買おうとすると
「そんな小さいパックじゃ全然足りない。ほら、この一番大きなパックにしよう!」
と、結構なお値段の一番大きなパックを二つ買い物かごに入れた
「そうだね、買いだめしておけば毎日買い物に行かなくて済むもんね」
「あと冷凍たこ焼き!これこの前友達の家で飲みをしたときに食べたのと同じたこ焼きだ。50個あったけど全部食ってやった」
「え?」
「俺飲むと無限大に食えるから」
「あ、それ分かるかも。私も飲むとたくさん食べたくなるから」
「よし、買おうぜ~」
「あ、あと菓子!ポテチビック買おうぜぇ~。あと炭酸もいるなぁ~、コーラ買おうぜぇ~。あ、饅頭も欲しいなぁ~。あとカップラーメン!」
目につくものをそのまま買い物かごに入れていくハイエナ。
私はそれらの食材があれば当分買い物に行かなくて済むだろうと思っていた。
帰宅後、ハイエナはカップラーメンとたこ焼きを食べた。
私はその間明日から食べるための作り置きを作っていた。
「アイス食おうぜぇ~」
とハイエナが言うので手を休めて行くと、ハイエナは大きなアイスのふたを開けるとそのままスプーンですくって食べ始めた。
「来るのが遅れてごめん、お皿に移そうね」
「いいや、このままでいいよ!あんたはゆっくりしてて!」
「でも・・・」
「俺このままこれ全部食べるからぁ~」
はぁ?これ多分一人用じゃなくてファミリー用だと思うけど・・・。
ハイエナは有言実行でペロリと全部食べてしまった。
冷凍庫を確認すると、50個入りのたこ焼きは殆ど残っていなかった。
「あんたの分ちゃんと残しておいたからね~」
いや、でもあと5個しかないけど・・・。
そしてハイエナは私に背を向けて一人でテレビを見始めてすぐにいびきをかき始めた
ハイエナは私が寝るまでそのまま起きることなくカーペットの上で爆睡した
私は一人で隣の部屋(6畳一間)に寝た。
朝起きると台所のテーブルの上には空っぽの1.5リットルのコーラのペットボトルと、ポテチビッグの袋と昨日食べたのとは違うアイスひと箱が空っぽの状態で置かれていた。
あんた一体どんだけ食べるの?
昨日作った作り置きを弁当箱に詰めようとすると、あれ、何だか量が減ってる・・・。
・・・。
・・・・。
・・・・・・・・・・・・・。
飲まなくても沢山食べるじゃんよ
私はその日、再び一人でスーパーへ走った。
続く🎵