気管切開後の変化 | Route 9  西へ東へ

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難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)に罹患し気管切開した ポンコツおやじのブログです。
自分では 視線入力で意思伝達装置のmiyasukuを操作することしかできません。
ベッドの上で天井を見つめながら あれこれと思いを巡らせる毎日です。

マスク型呼吸器を2年間使った後、気管切開をして1年が過ぎた。

良かったことは、気管切開をするかどうか悩まなくてもよくなったことと、マスク型呼吸器の煩わしさから解放されたことだ。
シャンプーや散髪、髭剃りや歯磨き、顔拭きが楽になった。
メガネを普通にかけれるようになり、飲食もしやすくなった。帽子もかぶりやすい。

口の動きが見えるようになったので、口パクで気持ちを伝えることもできるようになった。

悪かったことは…  今のところない。
ダースベイダーのマネはできなくなった(残念)


声を失ったが、ほとんど会話もできなかったので さほど落胆はしていない。
むしろこんな風になるんだと驚いた。

鼻呼吸ができなくなったので、よい匂いも不快な臭(にお)いも感じない。
でも口を閉じ、鼻から息を吸うつもりで 呼吸器に合わせて喉の奥を思い切り広げると 一瞬感じることはできる。

そして減り続けていた体重が少し増えた。
経口摂取しやすくなったことと、呼吸の仕方が変わって体力の消耗が減ったということか…


これらは気切したから分かったことだ。
人体実験はまだ続く…(笑)