今でも覚えている、あの場面

 

小学4年生のとき、決勝戦があった

 

 

キーパーと1対1のチャンスが3回来て、

 

3回全部外した。0対3で負けた…

 

 

 

監督からの暴言

 

仲間や保護者の冷たい視線

 

誰も味方がいなかった

 

 

 

 

 

ボールが顔面に当たって

 

鼻血が出ても、治療さも許されなかった

 

呼吸が苦しくて

 

頭は真っ白で

 

冷静さなんてかけらもなかった

 

 

 

あの場面を、今でもはっきり覚えてる

 

 

 そこから「役に立たないと価値がない」という信念が始まった

 

あの日、ぼくの中に一つのルールが生まれた

 

 

役に立たないと、こんなにつらい目にあうんだ

 

自分が決めないと、誰にも認めてもらえないんだ

 

みんなの期待に応えないと、親にも求めてもらえないんだ

 

 

子どもなりに

 

生き延びるための答えを出した

 

 

 

「頑張れば、認めてもらえる」

 

「役に立てば、安全でいられる」

 

というルールを、心の奥底に刻んだ

 

 

 

 

 大人になっても、あの信念(ルール)で動いていた

 

指導者になってからも、同じルールで生きてた

 

 

結果を出せない指導者は価値がない

 

 

子どもたちを変化させられなければ失格だ

 

 

自分が頑張れば結果が出る、だから頑張り続けなければいけない

 

 

 

結果が出ているときはよかった

 

でも結果が出ないと、ガクンと落ち込む

 

 

 

そして「自分のせいだ、もっと頑張らなきゃ」というループに入っていく

 

 

小4のあの日に作ったルールが、何十年も後のグラウンドでも動いてた

 

 

 

 

 その子どもの自分に、今ならどんな言葉をかけるか

 

「大丈夫!この経験は、あとで絶対に活きるよ!前を向いて、また練習しよう!」

 

 

今ならそう言える

 

 

 

キーパーと1対1は

 

今でも吐き気がするほど苦手だ

 

 

 

あれはトラウマだったと思う

 

 

 

でも同時に

 

あの経験があったから

 

ぼくは「安心安全な環境」がどれだけ大切かを実感している

 

あの日の痛みが、今のぼくの根っこにある

 

 

 

 読者へ|あなたの思い込みにも、必ずルーツがある

 

あなたにも、きっとある

 

 

「自分は〇〇いうもの」

 

「〇〇しなければ…〇〇」

 

という思い込み

 

 

 

それには必ず、生まれた場面がある

 

でも、その体験を「悪」だけにしないでほしい

 

 

その体験があったから

 

あなたは生き延びるための知恵を手に入れた

 

 

しんどい中で身につけたスキルも、こだわりも、努力も、

 

全部その体験が育ててくれたものだ

 

 

つらいことがあった…

 

それは本当だ

 

 

でも、その中で身につけたものは、

 

かけがえのない自分の奇跡だと、ぼくは思う!