お盆休みで9連休。
連休に遊び呆けるお金はないが、思考する時間はあったので改めて考えてみた。
今回は、前回書いた政治家の大西つねき氏を何故支持しようと思ったのか、その動機を書きたいと思う。
彼の主張は、れいわ新撰組から出馬する前、フェア党だった頃から一貫している。
今年1月に講演を聴いて、著書を読んだことがきっかけだった。
誰かが借金をしないとお金が増えない仕組みを変えよう!~大西つねき@れいわ新撰組
私が総理大臣ならこうする ~ 日本と世界の新世紀ビジョン(著者:大西つねき)
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彼の講演を聴いて、著書を読んで、内容があまりに素晴らし過ぎて、人に伝えたいと思った。
住宅ローンが分かりやすい事例だが、あなたが銀行から3000万円の住宅ローンを30年ローンで借りたとする。
そうすると一瞬だけあなたの口座に3000万円の預金が発生するが、直ぐにそのお金は建設業者などに支払われる。
その3000万円は銀行が貸し出すことによって無から帳簿上で作り出したお金だ。
そしてあなたはその借金を30年かけて返済していく。
一方で、3000万円は建設業者の資産になる。つまりあなたの借金は、建設業者の資産になった。
そして銀行が3000万円を貸し出すことで、世の中に新たに3000万円というお金が無から作り出されたのだ。
銀行が貸し出しによってお金を作ることを経済学用語で「信用創造」と呼ぶ。
お金を創造する機能は、政府にも無いし、サラ金にも、生命保険にもない。
この資本主義経済の問題点は、誰かが借金をしなければ、お金が作られないということにある。
▼引用元
そして彼が参院選の比例代表でれいわ新撰組から出馬して間もなく、長周新聞に彼の講演が書き起こされる。
大西つねき氏(れいわ新選組)の演説を文字で読む 現代社会が抱える金融システムの不条理
この長周新聞を調べると、創刊者の福田正義は共産党員であったことがわかった。
先に述べておくが、大西つねき氏と共産党は関係がないし、私も共産党に興味はない。
しんぶん赤旗で有名な共産党であるが、反共で有名な勝共連合は、こんな風に共産党を批判している。
ちなみに勝共連合の日本初代会長は、統一協会の会長でもあった久保木修己。
で、共産党もこのように反論している。
ハッキリ言って、どちらの主張もどうでも良い。
気になるのは、現行の資本主義に意見すると、すぐに共産主義だ、社会主義だ、マルクス主義だと騒ぐことくらい。
今の資本主義社会が社会システムの最終形態、最高傑作とでも思っているのか。
大西つねき氏が言いたいことは
・今の金融システムで多くの人々が苦しんでいるからバランスを取ろう!
・今の仕組みのままじゃ地球がもたないぞ!
という話だ。
そして、仕組みを変えること自体は、政府が動かないと変えることができない。
しかし、政治を変えるためには、国民ひとりひとりがそれを強くイメージし、考えなければならない。
人は本来、本質的に価値のあることに己の時間を費やし、生み出した価値の交換で共存すべきだからだ。
結局のところ、政治や宗教は思想の現れ。
・この宇宙をどう捉えるか
・人の存在をどう捉えるか
この考え方や主張のすれ違いということだ。
つまり、思考を停止するなということだ。
思考すれば、己の思想が生まれるはずだ。
思考すれば、政治が無関係ではなくなるはずだ。
余談だが、最新の学問は、己の思考の方向性を示してくれる大切な指標になる。
下の図は、学問はすべて繋がっているという図だ。
▼引用元
宇宙は何でできているのか (幻冬舎新書)
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ちなみに私は無宗教だ。
その理由は Agnostic(=不可知論者) だからだ。
幼少期は日本人にありがちな、薄っぺらい仏教もどきの家庭で育ち、そんなことよりも
・生物は何故死ぬのか?
・物質と生物の境界は?
・この宇宙は何故あるのか?
・人が生きる理由は?
これらのことをずっと考えていた。
やがて人類は、未だ宇宙全体の約4%しか観測できていないことや、解明にはほど遠い量子の世界を知った。
人類の叡智は、まだまだこの程度。
それなのに、どうして宇宙は何かの意志によって創られたとか、逆に偶発的に発生した過程の存在に過ぎないとか、断言できるのか。
現段階では、まだわからない。
神論は、どうにも都合よく話が進みがち。
かと言って、無神論(何かの意志によって宇宙や人間が在ることの完全否定)も早計。
現段階では、まだわからない。
ブラックホールの特異点がその性質上絶対に観測できないことや、この宇宙が光速度以上で加速膨張していることがわかった時点で、人というスケールの存在ではこの宇宙の真理を100%解明することは、ほぼ絶望的であることがわかっている。
一方、現代物理学を無視して、物質(=質量=静止エネルギー)とはまったく異質の何か、仮に霊体のようなものがあったとして、それが個という形状を100%保ったまま、次の器へ輪廻転生という筋書きにも無理がある。
百歩譲っても、自分と同じ時空座標界隈で死んだ複数の霊体と混ざるんじゃないかと(笑)
従って、転生の可能性自体は否定しないが、現存する転生の筋書きは、どれもいまいち腑に落ちない。
つまり、腑に落ちる宇宙観をもった宗教がないから無宗教だ。
閑話休題、結局政治とは人はどう生きるべきであるかという思想に帰結する。
思考することを楽しみ苦労しても幸せな人生を送って死にたいか、自分だけ何不自由がないよう略奪して支配しエゴを貫いて死にたいか。
後者を望む割合が多いほど、誰もなりたいと望まない奴隷の数が増え、地球が誰も住めない星へと向かって加速する。
放っておいても、やがて地球は消えて無くなる。
放っておいても、やがてこの宇宙からすべての星も生命も消えて無くなる。
どうして今、それを急ぐ必要があるのか。
現在は、人が活動するステージそのものが傾いている。
土台とは、誰かが借金をしなければお金が生まれない金融システムと、目先のお金を生むために住みにくくなっている地球。
傾いたステージを直したい。
だから、それを政治としてやらなければならないと主張する大西つねき氏を支持する。
あなたは日頃、何を考えていますか?