ある日、ショールームで事務仕事をしていると1台のオートバイが入ってきた。
愛知県出身のM君の『KAWASAKI:Z500FX』だった。
M君のFXは見る度に少しずつ仕様が変更されている。
愛知県出身のためか、“いわゆる名古屋仕様”で、この辺りでは珍しい部品チョイスが私の感性にいつも刺激を与えてくれる。
名古屋仕様と言われる改造の仕方は独特で、愛知県内で独自の進化を遂げた改造&部品チョイスである。
『HONDA:CB750 Kシリーズの名古屋仕様』は“ポリス仕様”などと呼ばれているが、とても警察には見えない改造の仕方だ。もしかして周りがそう呼ぶだけで、“当の本人達はポリス仕様などとは言っていない”のかも知れない。
『KAWASAKIのZ系や他の旧車』も独特な改造が施されている。
Kシリーズの改造の仕方とは全く違い、“金色パーツor真鍮パーツ”や“イーグルもの”を多用している。(ように見える)
どちらも、“慎ましく、周りのみんなと一緒で自信が持てる遠州人”には到底受け入れられない仕様には違いない。
遠目からM君のFXを見ると、歪な形のシートが主張していた。
近づいてシートを見ると、サイドに『カワグチ SEAT』のタグが付いていた。
「今(※)話題のカワグチシートじゃん!!M君さすがだね!!話題の時に話題のシートを付けているあたりが、さすが愛知県民だよ!!」
(※ 令和5年2~3月頃)
と談笑した。
大昔から『大川シート』『川口シート』『茗荷シート』はシート加工屋では全国区で、近年“芸能人のユーチューブで取り上げられた”ことで、カワグチシートの人気が爆発的に高まり、受注を受けてくれなくなった。
その副作用として、
“カワグチシートで張り替えられたシートがヤフーオークションで20万円~30万円で出品されるようになった”
というのが話題の内容だ。
カワグチシートの造形美に魅せられてしまった私は、「愛機Z1にあのシートを取り付けたい!」となった。“茗荷シート一筋!”の私は、M君カワグチシートの寸法をとり、茗荷シートに相談した。
担当者からの答えは、
「ある部分がムズカシイ・・・」
というもので、断られた・・・。
「どうしたものか?」と考えていたとき、ヤフーオークションで『よく似たシート』を見つけた!
そして、落札した!!
届いたシートは出品画像とは雰囲気が違ったが、とりあえず付けてみることにした。
が!!その前に、後部に鋲・リベットを打つ!!
リベットがな~い!!
私のZ1シートと言えば、年甲斐もなく『全周リベット』がトレードマークなのだ!!
※全リベ
失礼極まりないことは百も承知で、茗荷シートに後部のリベット打ちをお願いした。
快く受けてくれた。
茗荷シートの担当者さんが、
「これは東京のとあるシート屋の仕事だな・・・」
と言っていた。
同じ業界だと一目見てわかるらしい・・・。
私はこのシートを『TOKYO SEAT』と名付けた。(笑)
思った以上に長くなったので、このブログを
前後編に分けることにした・・・
つづく・・・
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