XJ550(逆車):慣らし運転／第１段階（とらや工房）

とある木曜日。

XJ550の慣らしを行う。

「昨日や今日のバイク乗りじゃねぇんだ！」

ただ単調に事務的に３００Ｋｍ走行することはしない。

目的地を決めてそこへ行く。

静岡県御殿場市にある『とらや工房』に行く。

子供の頃、テレビでとんねるずが“謝罪の気持ちが足らないという意味合い”で、「とらやの羊羹ぐらい持って来いや！」とか「とらやの羊羹持って行けよ！」というツッコミをしていた。
「へぇ～都会（東京）にはとらやって言う美味しい羊羹があるんだ～」
と思った。
随分前にその記憶が思い出され、ネットで調べてみると同じ静岡県内にもあった！！
距離が丁度１５０Ｋｍぐらいなので、「次の何かの慣らしのときに行ってみよう！」と思っていた。

もうすぐ昼の１２時になる頃に出発。

オドメーター３４Ｋｍ

少し走って浜松インター

４気筒４００ｃｃクラスの慣らしは２サイクルの比ではないが、割と地獄の部類に入る・・・。

「果たして５５０ｃｃの４気筒はどうだろうか・・・？」

エンジン回転数を３０００rpmにキープして走行・・・。
メーター読みで約６０Km/h、誤差１０％として実測５４Km/hといったところだ・・・。

「最低速度ギリギリじゃねーか！！」

と思いながらも、久しぶりのバイク高速と“自分の組んだエンジンに良いことをしている行為・エンジンを育てているという感覚”に気分は悪くはない。（慣らし運転は最後の整備です！）

普通に走れば１時間程で到着する目的地も、実速５４Km・途中の工事渋滞も重なり、もう２時間以上高速道路を走行していた。
いつも旅に出た時、“止まる理由”は『燃料』『トイレ』『タバコ』の３つ。
低回転走行の慣らしだけに燃料は十分、トイレにも特には行きたくはないが、

タバコが吸いたい！！

タバコが吸いたくてたまらなくなった！！
なんとか我慢して御殿場インターを降りた。
頭の中はタバコのことで一杯だった。
そんな時、「昨今は何処でも禁煙なんじゃないか？ヘタすると駐車場でも吸えねぇぞ！」と過ぎった。
目的地まであと数キロのなんの変哲もない道路沿いに自動販売機を見つけてストップ！！
念願のタバコを吸った。

缶コーヒーを片手にタバコを吸っていると、通り過ぎる沢山の車の中で、それっぽい運転手は全員ガン見している事に気付いた。
「お前ぇ見られてんぞ！」
と、ＸＪ５５０を誇らしく思っていたが、よく見るとみんな見ている・・・。
なんの変哲もない道路脇だっただけに、“バイクトラブルレッカー待ち”だと思われていたようだ・・・。
見られていたのは俺だったな・・・。

数キロ走って目的地に到着。