KSR80:【完】2サイクルに魅了される男達 | M.B.A.E.S

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現在製作中の車両・現在販売中車両・過去の販売車両を「どのように何をしたか」といった作業内容・詳細を記した記録です。

次々と外注先から部品が帰還してきた。
取り付ける。

メッキ屋さんから、マスターシリンダー ガード」と「クラッチケーブルクランプ」メーターケーブル クランプ

 

 

 

塗装屋さんから、外装一式
  塗装前:経年劣化により、樹脂の油分が抜け出た“カピカピ状態”の外装

                              

   塗装後:艶を取り戻し、“ピカピカ状態”の外装

 

                                                    

 

 

 

シート屋さんから、シート
  
張替え前:破れをテープで補修×2で使用していた青皮/ピンクロゴの純正シート

                               

  張替え後「この車体にピンクもはいらないと判断し、“薄緑/白ロゴ”で張り替えたシート

 

 

 

完成です!!

 

 

 

 

 

良く言えば、継続して歴史を刻んでいただくために、メーターはそのまま使用しています。

 

 

 

カワイイ車両ですね・・・


店頭及びGooBikeに掲載し、絶賛販売中です!!

GooBike掲載ページ → https://www.goobike.com/spread/8201743B30191123001/index.html





~~ エピローグ ~~
「300Km/h出るバイクを乗れば300キロ出せるよ
若かりし頃の私は“最高速”に魅了されていた。
「自分は何キロ出せるんだろう・・・
「自分は何キロで“怖い”と思うのだろう・・・
そんな時に出会ったのが、『YAMAHA:RZ250改350』だった。(入手の経緯は過去のブログで書いたので割愛)
「2サイクルの爆発的な加速があれば、中型クラスの旧車でも200Km/hに到達するのではないか
排気量・馬力の乏しいオートバイで最高速を叩き出すためには“助走”も重要となる。
キャブレターを『MIKUNI:TMX』に、チャンバーを『YUZO:クロスチャンバー』に替え、最高速仕様にセッティング。
レッドゾーンギリギリでシフトUPし、最高速アタックした。
実速はわからないが、250(RZ250)メーターで針が真下近くまでいった。
しかし、楽しくはなかった・・・。
4000rpm以下を捨てたセッティングは信号待ちからのスタートに影響し実用性に欠け、メーカーの想定を超える160Km/hあたりから、操縦性が極端に低下する。そしてなによりパーシャルでは走り辛い事がキツかった。
そう、私は2サイクル車を楽しめなかった1人だ。

先日このKSR-Ⅱ前オーナー様が、乗り換えた『HONDA:グロム』に乗って来店した。
“現代の4サイクル車は2サイクル車の全てを超える”と考えている私は、自信満々に「どうですかグロムKSRと比べてみて!?」と尋ねた。するとオーナー様は「う・うーん・・・。低速はイイけど、やっぱり加速はKSRの方がイイね!!あと、最高速もKSRの方が良かったかも・・・」との事だった。
同じ時期、2サイクルフリークの常連客に「2サイクルと4サイクルではエンジン重量が段違いに違い、それはそのまま車体重量の違いに繋がる」という意見を聞いた。

現在、2サイクル車を乗っている人達からは“2サイクルの良いところ”が次々と出てくる。
そして、「2サイクルじゃなきゃダメなんだ!!」と言い放つ。
RZ250改350を手放してから私は、無意識に2サイクル車の悪いところ探しをしていたのかも知れない・・・。
まだ見ぬこのKSR-Ⅱオーナー様には是非2サイクルフリークになってもらいたいものだ。