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ひかりこの読みログ

活字中毒。読んだ本を忘れないために書いてます。ネタばれありなのでご注意ください。

 

或る女 (新潮文庫) 或る女 (新潮文庫)
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内容紹介

美貌で才気溢れる早月葉子は、従軍記者として名をはせた詩人・木部と恋愛結婚するが、2カ月で離婚。その後、婚約者・木村の待つアメリカへと渡る船中で、事務長・倉地のたくましい魅力の虜となり、そのまま帰国してしまう。個性を抑圧する社会道徳に反抗し、不羈奔放に生き通そうとして、むなしく敗れた一人の女性の激情と運命を描きつくした、リアリズム文学の最高傑作のひとつ。

 

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あけましておめでとうございます!

久しぶりのブログ、久しぶりの古典です爆  笑

 

2019年はひと月に一冊は読みたいですね...

もちろんほんとはもっと読みたいんですが...

 

このブログも、基本は小説しか書いておりませず、

エッセイとか新書とかは書いてないのでもう少しは読んでるんですけどね

(誰への言い訳)

 

ま、それは置いておいて。

久しぶりの古典ですよ!

 

結構分厚いので時間かかった...

 

明治の時代を生きた、ある「飛んだ女」であるところの早月葉子嬢。

バツイチで婚約者もいることだし「嬢」と付けるのはどうかなとは思いつつ、

まあ便宜上ということでお許しを。

 

この女性、明治時代だから飛んでると言うか、現代でも割と飛んでる方なのでは真顔

 

婚約者に会いに船で渡米するも、その船で出会った

野性的な船乗りと駆け落ちしちゃうんだもんねぇぇぇ。

 

んでその婚約者からもなんだかんだでずっと金銭的な支援を頂いていると言う。

 

とても美人で。

自分でもその美貌に自信を持っていて。

それを武器にいろんな男を手玉に取っていて。

 

でも最後には、その同じ武器で妹に負ける...のかな?

 

途中は確かに鼻持ちならない女性です。

だからこそ、この女性の破滅する姿を見たい!って言う

多少暗い欲望を持って(笑)読み進めて行ったのですが...

 

最後の予想外の悲惨さに、逆にかわいそうになること間違いなしですガーン

 

いやー...

にしても思い込みの激しい女性だね...

生きてくの疲れそうだよね...

 

案外、自分が主導権を持って生きていたいと思うことは

流されて生きるより大変なことなんだろうなと。

 

とは言え頭のいい女性には、流されるなんてもってのほかだったんだろうなと...

 

そんな女性にとっては、今よりも生きにくい世の中ではあるのかも。

でも現代が明治の世より生きやすいかはまた人によるかもですが。

 

頭がよくて。

美貌もあって。

人生を思い通りに生きられるという自信もあって。

 

にも関わらず、あえて時代に逆行した生き方を追いかけ、

手玉に取っていたはずの男たちにも裏切られ

(彼女にとってはそう見えたと思う)

結果そのために、そしてまた病のために追い詰められて...


で、この小説にはモデルがいると言われますね。

詳細はグーグル先生にお伺いしてほしいのですが、

この作者の有島武郎という人は、小説内の古藤と同様、

モデルである女性の婚約者の友人、と言う立場だったと。

 

なるほど客観的に第三者的にまた友人思いの一人の男として

この問題を見ることができた人物であったのだな、と改めて。

 

小説内で古藤と言う人は比較的冷静でまた冷淡にも書かれているのですが、

それは作者本人の思いであったのかも知れないですね...

 

ただ、このモデルの女性は、葉子のように病に侵されることも自暴自棄になることもなく、

いわゆる愛人と子供まで設けて70歳代まで過ごしたと言う、

実際の飛んでる女は破滅などせず強かに生きたとw

 

そしてこのモデルの女性は、作者である有島に

抗議しようとしていたらしいです。


その前に有島が情死してしまい、結局抗議は出来なかったようなのですが

やっぱり強いなぁと思わずにはいられないw

 

それにしてもこの作者も情死とは...

明治大正昭和初期と言う時代は、情死が流行ったんですかね...

人の命が軽く、愛はそれ以上に重かった時代なのでしょうね...

 

今の時代に生きててよかったかもニヤニヤ