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怒り 上下巻セット
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内容紹介
殺人現場には、血文字「怒」が残されていた。事件から1年後の夏、物語は始まる。逃亡を続ける犯人・山神一也はどこにいるのか?
内容(「BOOK」データベースより)
愛子は田代から秘密を打ち明けられ、疑いを持った優馬の前から直人が消え、泉は田中が暮らす無人島である発見をする―。衝撃のラストまでページをめくる手が止まらない。『悪人』から7年、吉田修一の新たなる代表作!
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この作品の結末を読んだとき、背筋が寒くなった。
人間が抱える闇、そして業と言うものの深さと不気味さに。
人を信じることの難しさ、無垢に愛することの厳しさ、
自分の人物を見極める力、
そのすべてが試される作品。
ある殺人事件が起こる。
若い夫婦が惨殺され、壁に血塗られた「怒」の文字。
でもさ、この事件ではわりに警察は稼働してる方だと思うんだよねー。
目撃情報を集め、モンタージュ写真を作り、すぐに全国指名手配し...
が、思わぬところで殺人犯は潜んでいる、と言う。
で、その事件をベースに、三組の人間模様が描かれます。
千葉の港町、東京の片隅、そして沖縄の離島。
愛情もさまざまに、都会で心と体を病んだ、でも明るさを失わず懸命に前を向く女の子、
大企業でゲイと言うマイノリティを持ちながらもそれを跳ね飛ばす風に生きる青年、
両親の離婚により離島へ移住してきた少女...
この三人も、それぞれに少しずつ闇を持ってる。
そこにやってくる身元不詳の男性。
テレビで公開捜査をされはじめたときから、少しずつその関係が歪んでいくんですよ...
いやね、でもね、正直に言ってさ、疑われる方もよくないと思うわけー。
だって身元不詳で、過去もよく分からないから不審に思われるわけで。
ちゃんと話して分かってもらう努力を...
って、してる人もいたわ!
してたのに疑われて通報されたんだったわw
そう、だから、信じることって難しい。
ずっと一緒に過ごしてきた家族ならまだしも、そう考えたら
どんな人だってどんな過去があるか分からない。
殺人犯だって、当たり前の姿でその辺にいるのかも知れない。
そんな日常に潜む恐怖を、スピーディーに、でも緻密に、
しっかりと描き上げていた、と思う。
交互に三組の話が繰り返されるので、途中から一つずつ読んじゃいましたw
千葉を読んで、そのあと東京、そして沖縄ターン、って感じで。
いちばん悲しいのは東京ターンね...
せっかく出会えた合う恋人を、あんな形で失ってしまうなんて...
肌も心も「合う」人って貴重だと思うんだよね。
それはゲイだろうかそうでなかろうが。
そんな人を疑った自分も苦しかっただろうし、信じられないのもつらかっただろうし...
この後はネタばれになるから読んでね!!!!!
千葉ターンはよかったな...
まだ映像は見てないけど一番見たいかも。
宮崎あおいちゃんはかわいいし、渡辺謙は無骨なお父さん似合いそうすぎるし、
マツケンは謎の男がうまそうだしな~。不器用な感じもぴったり!!!
でも、結末はほんとにぞわりとします。
って言うか気持ち悪いくらい。
ほんとに、本の中の人物のように吐きそうになったよね!
…んでさ。
言っていい?
ネタばれになるけどいい?
血塗れ「怒」の謎は解かんのかーい!!!!!かーいかーいかーい...
そこいちばん知りたかったよ~...
犯人が何に「怒」り、なぜあのメッセージを残したのか。
偶然の、行きずりの殺人に対しては、
あのメッセージは強すぎるでしょ~。
だからさ、あの「怒」は結局なんでもなくて、ただ犯人を特定するための
いわば「目印」でしかなかった、って言う。
あとなんかポエムがキモい。
ポエムの書かれた場所もキモい。
ポエムの内容もキモい。
あんなポエムを書く裏の顔もキモいー、キモすぎるぅー。
いつかどこかで、この「怒」の謎を解いてくれることを祈ります。
私は信じた人が殺人犯でも...やっぱり信じたいと思うかな...
いや、でも、それはやっぱり共に過ごした時間の長さや濃密さによるかな!
結論、殺人、ダメ、絶対。
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