イン・ザ・プール / 奥田英朗 | ひかりこの読みログ

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活字中毒。読んだ本を忘れないために書いてます。ネタばれありなのでご注意ください。

イン・ザ・プール (文春文庫)/奥田 英朗

¥562
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内容(「BOOK」データベースより)
「いらっしゃーい」。
伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。
色白で太ったその精神科医の名は伊良部一郎。
そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。
プール依存症、陰茎強直症、妄想癖…訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。
こいつは利口か、馬鹿か?名医か、ヤブ医者か。

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ついに読みました!
伊良部先生第1弾♡

...ですが、空中ブランコに比べて伊良部先生活躍しませんね(´・ω・`)
空中ブランコではいきなり挑戦して思わぬ才能を見せたりするのに。

今回の作品は、伊良部総合病院に行き、伊良部先生や
マユミさんに会うことで、患者さん自体が考え、成長し、
自らの問題を解決していく...と言う感じでした!

でももちろん、ストーリーと展開は小気味よくて、楽しさは相変わらず。

「コンパニオン」は、もっとすっきりさせて欲しかったな~。
お前の勘違いだよ、ばーか♪くらい言ってもよかった。
いや言い過ぎかΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)

しかし、自意識過剰もそこまで行くと不幸ですね。
「ついに私はすべての男の欲望の対象になってしまった」
って主人公が愕然とするところ、なわけないでしょと
思いながらもそのつらさは、もう死ぬしかないと思っても仕方ないなぁ、と。

でもどの作品も、患者とされ通院する人々は
どれも普通でどれも身近にいくらでもいそうで、
本の中ではもちろん極端に書かれているけれど
誰もが陥りそうな病であることも少し背筋が><

「フレンズ」では、主人公の高校生が携帯依存のお話なんだけど、
この本の発売はなんと2006年。
ほぼ10年近く前の当時でもすでにそんな症状を持つ高校生がいたのだから、
現在はもう、総携帯依存状態じゃないかと思う。
電車に乗っていて、向いの席に座っている老若男女が、揃いも揃って携帯をいじっている姿。
カップルで喫茶店に来ているのに口もきかずに携帯で別々のゲームに興じている姿...

作者はすでにこのことを予期し、恐れていたのかも知れない、と言うのは考え過ぎですか?(´・ω・`)

ともあれ、って言うくらい世相を鋭く見ている作品でもあります!
テンポもいいのでやっぱりおススメです^^

...にしても、伊良部先生がふざけ過ぎて、
本当の患者が来たらちょっとかわいそうかも(´・ω・`)
伊良部先生にかかると神経症はすべて気のせい!ってことにもなりそうだからなぁ。

...とかは考えすぎずに楽しく読むのがいちばん!な作品ですね。
楽しんでください!