クリスティの描く、ビッグスリーの1人、パーカー・パインの活躍する短編集です。
ビッグスリーはもちろん、ポワロ、ミスマープル、そしてこのパーカー・パイン。
パーカー・パインは短編集にしか出ておらず、作数も例の二人に比べると少ないので、
果たしてビッグスリーと呼ぶにふさわしいかどうかはともかく(>_<)
パーカー・パインは、探偵ではなく、人生相談所の所長。
過去に生業としていた統計学の観点から、その人の持つ悩みを「観察しーー分析する」(パインのセリフより)のを得意とし、人の不幸は五つに分類される、と言った持論を持つ人物。
毎日の新聞にこんな広告を載せる彼の元には、いろんな人が相談に訪れる。
「あなたは幸福ですか?
そうでないならーーこちらに相談を。
パーカー・パイン」
人はこんな率直な言葉には、つい目を向けてしまいがち。
彼の元に訪れる相談者は、一見不幸には見えない人もいる。
実はただの平穏な人生に退屈しているだけの贅沢な人もいる。
そんな一人一人に、それぞれにあった解決法で、
ときには冒険を、ときにはロマンスを提供し、
その人の悩みを解決に導く。
初めの数本は、ロンドンで相談者がパインの提案に基づき自ら行動して解決していくかたちになっているが、後半はどうやらパインが旅行に出たらしく、オリエンタルムードたっぷりな海外での事件に彼が巻き込まれていく形であるのも興味深い。
クリスティは夫が考古学者であったこともあり、エジプトやオリエンタルなものが好きらしい。
一時住んでいたこともあると言うから、思い入れはかなり深いものがあるんだろう。
そのせいか、後半は私も旅行者気分で楽しみました(^o^)
法外な料金を払うあてはないけれど、
私も相談して見たい。
私の不幸はどう分類されるんだろう(>_<)(不幸だとしたら、だけど)
そしてどんな楽しい解決策を見いだしてくれるんだろう(^o^)
ポワロやマープルのときのように、派手な事件や殺人は起こらないけれど、そんな大したことなさそうなことでも本人にとっては深刻だったりする。
それをわかってくれるだけでもパーカー・パインと言う人は貴重な存在です!
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