台北の議場占拠 問題の核心は何? なぜ学生がここまで熱くなったのか? | 台湾生活日本語

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日本に生まれ、そして台湾で生活して よかった。
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台北の議場占拠が話題になりました。

台湾が中国と調印した「サービス貿易協定」の承認に反対する学生らが台北市の立法院(国会)議場を占拠して6日目の23日夜、学生らのうち約1000人が立法院から数百メートル北にある行政院(内閣)庁舎に、バリケードと警官隊の警戒網を破り突入。行政院長(首相)執務室などに侵入した模様だ。…

台湾側は通信、病院、旅行、運輸、金融などの市場を、中国資本に対し条件付きで開放する。

となっております。

問題の核心は何? なぜ学生がここまで熱くなるのか?

台湾一般民衆の不安とは
中国の巨大資本によって 台湾経済の生命線とも言える最先端テクノロジーや
人材までもが一気に中国へ吸収され、呑み込まれていく。
台湾のあらゆる産業が空洞化し、学生のみなさんの就職難に更に拍車がかかってしまうのでは
ということへの危惧。

おそらく他にも 密室で決定されたことへの不満、疑心暗鬼など諸々の利害が絡むことに
納得できない等 あるのかと思います。

ウクライナの問題も 台湾問題も 全世界で 私たち日本人が詳しくは背景を知り得なかった脆く崩れ易いバランスの上に成り立っていた秩序が今まさに確実に浸食されていくが如く崩壊に向かい、平和が 笑顔が 失われてしまうかもしれない情況に危機を感じた人が多くいらっしゃる。

今回のような暴力的行為では解決しませんが、人間同士 まっすぐ 向き合って 堂々と公開討論でそして自力で本物の繁栄を確保していただきたいものです。