おはこんばんちは~
久しぶりのインド映画。
Netflixです。
実は、これ7月末くらいに劇場でやっていたんです。
普通インド映画の公開期間は1週間なのですが、この映画異例の?2週間でした。
けっこうヒットしたみたい。
それでも観に行かなかったのは、タイミングが合わなかったのと、その頃イマイチ気力が無かったの^^;
Netflixでは先々週くらいから配信が始まりました。
すごく早いです。
ブログ題にかきましたが、ロマンス・ミュージカルです。
「Saiyaara」(2025年)
ほぼネタバレ
主人公のヴァ―二が、登記所で結婚の届を出そうと、大学時代からの恋人、マヘッシュを待っています。
彼女は待つ間、手帳を見ています。それには、彼との思い出や、想いが綴られた詩が書かれていました。
その詩の中でSaiyaaraとは自分を導く星であると言っています(宇宙とか、動く星などの訳があるようです)。
時間が来ても彼は現れず、電話が掛かってきます。
自分は大きく昇進し、今は空港に居て、サンフランシスコに発つこと。結婚はしないことを突然告げます。
裕福なビジネスマンの娘と結婚するため、ヴァ―二を捨てたのでした。
彼女は意識を失って倒れ、その後うつ状態になります。
詩を書くことに対する情熱も失われました。
一方、才能あるミュージシャンのクリッシュは、思うような歌詞にめぐり逢えず、悩んでいました。
6か月後、ヴァ―二は少しだけ意欲も出てきて、出版社に歌詞の仕事を探しに行きます。
そして、そこの記者に文句を言いに行ったクリッシュと偶然出会います。
クリッシュはヴァ―二が忘れたノートを拾い、そこに書かれた詩に心惹かれます。
クリッシュはノートの中にあった詩に曲をつけ路上ライブで歌ったところ拍手喝采を受けます。
再びヴァ―二と出会ったクリッシュはヴァ―二に歌詞を書いてくれるよう頼みます。
クリッシュの奔放な行動にためらいを感じながらも、ヴァ―二は彼と共にポップスターのプリンスの為に曲を作り始めます。
しかし、どうも詩の創作が上手くいかず、クリッシュはその背後に彼女の過去の心の傷に原因があることに気が付きます。
そこで彼はいつもボールを打っては自分を元気付けているクリケット・プレーグラウンドに連れて行きます。
それからヴァ―二は詩が少しづつ書けるようになり、2人の間はどんどん近くなって行きます。
クリッシュには、母親を亡くした後、自暴自棄になってアルコール中毒になった父親が居ました。
ある日、酔って路上に飛び出し、轢かれそうになる父を見かけます。
次は、警察から父親を引き取りに来るようにと連絡がありました。
現実が受け入れられないクリッシュでしたが、ヴァ―二の助けで、父親をリハビリテーションセンターに入所させました。
しかし、高額な入所費用の為に彼は全ての曲の権利を譲渡せねばならなくなり、他のバンドメンバーやヴァ―二とも距離を置くようになります。
しばらくして、プリンスのコンサートで再会したクリッシュとヴァ―二はよりを戻し、以前よりさらに親密な関係になります。
クリッシュと親しくしているヴァ―二に両親は心配します。
特に母親は、また以前のように捨てられて傷つくのではないかとクリッシュに詰め寄りました。
ヴァ―二はまた意識を失って倒れてしまいます。
病院ではストレスの所為だと思われるが、念のために神経内科を受診するようにと勧められます。
そこで、ヴァ―二―は若年性アルツハイマーであると診断されます。
日時を認識できず、
医師が質問したことを数分後には忘れていました。
進行を和らげるしか方法が無い事。
静かな環境で、新しい生活スタイルを始めることが勧められました。
クリッシュは全ての仕事を休むと、ヴァ―二を連れてムンバイ郊外の海沿いの町に向かいます。
両親もそれを認め祝してくれました。
落ち着いてきたようなので、
2人で、ミュージック・ショウに行きました。
そこで、ヴァ―二はばったり今は彼女が働く会社の共同経営者として戻ってきているマヘッシュと出会います。
マヘッシュに、君のことは忘れたことは無かった、などと言われるうちに、彼女の記憶は昔にさかのぼり、
探しに来たクリッシュのことも忘れ去っていました。
そして、クリッシュをマヘッシュとの間を邪魔する者と思いこみ、ナイフで傷つけてしまいます。
(その騒ぎにマヘッシュは逃げてしまいます)
その後パニックを起こし泣き叫ぶヴァ―二を抱きすくめて落ち着かせ、泊っているコテッジに連れ帰りました。
ここ、辛いよね~~ウルウル
次の日、ヴァ―二はすっかり落ち着きましたが、
その日がミュージック・ショウの日だと思い、前日のことは何も覚えていませんでした。
クリッシュはピアノである旋律を弾いていました。
とてもきれいな曲だと言う、ヴァ―二。
クリッシュは、「友人の話」として自分の気持ちを話します。
…僕のともだちは、人生に悩み、辛い生活を送ってた。ある日彼は、1人の女性に出会い、生きる意味を見つけた。今まで彼が持っていなかった物、『愛』を見つけたからだ。しかし彼女は離れて行ってしまった。彼はすべてを捨ててでも彼女を追っていきたかった。しかし、それは不可能だった。なぜなら、彼女は彼が行けない世界に行ってしまったから…
ヴァ―二は言います。私が、あなたのお友達の為に、その曲に詩を書くわ。あなたのお友達に言って、その歌が彼のガールフレンドの心に届いたら、きっと彼女は彼の元に戻るはず。約束しても良いわ…
クリッシュは彼女の元を離れようと思っていましたが、その言葉を聞いて、やはり何があっても彼女の側に居ようと思います。
そして、ツアーに出かけるバンド仲間に、自分は行かないと告げにいきます。
しかし、クリッシュがコテッジに戻ってみると、
ヴァ―二の姿はどこにもありませんでした。
手帳が残っており、中には歌詞が書かれていました。
ヴァ―二は両親の所にも戻っておらず、捜索願いを出すも、警察からはむなしい返事だけでした。
クリッシュは、バンド仲間の所に戻ると(仲間は彼が気まぐれな天才肌だということは分かっています)、
ヴァ―二を探すにはこの方法しかない、とヴァ―二の詩で曲を完成させます。
それが「Saiyaraa サイヤラー」
クリッシュはひたすらその歌がヴァ―二に届くようにと歌いましたが、
1年後にはそれが大ヒット。
ムンバイの野外コンサート場から、次々とインド各地でコンサートを開きます。
ヴァ―二と出会う前に、大勢のファンが自分の名前を連呼するくらいのスーパースターになりたい、と言っていましたが、そのようになりました。
しかし、クリッシュの心はただヴァ―二を求めていました。
遂に、ロンドンでのコンサートに招かれるようになりましたが、
そこで、長い間の友人のバンドリーダーが、ある画像からヴァ―二と思われる女性を見つけます。
クリッシュは、急遽帰国、北インドの村へと向かいます。
山間の施設にヴァ―二は居ました。しかし、彼女はクリッシュのことが誰か分かりませんでした。
さあ、一体どうなる…この後15分くらいが山場です。
ミュージカルと言いますが、歌っているのはクリッシュだけ。
ヴァ―二の詩に曲をつけたものを次々と歌います。
それがなかなか耳障りのいい曲で、特に題にもなっている曲「サイヤラー」は
この曲自体がストーリーの鍵になっていることもありなんだか染みます。
ただひたむきというだけでなく、相手が自分を認識しなくても愛せるのか…考えますね…
この系がツボにはまる人もいるかも。
ヒットするの分かる様な気がする映画ですが、
私的には(Netflixで観られたので)劇場で観なくても正解といったものでした。
日本のネトフリでは配信していないようです。