おはこんばんちは~
Netflixでインド映画、今回は
「Meiyazhagan」2024年
タミル語、コリウッド映画です。
題の英訳はThe man with a beautiful soul 魂の美しい男、というのが直訳です。
主人公に子供のように人懐こくつきまとい、親切で心優しい男性はでてきますが、
実はちょっとひとひねり。
日本のネトフリでは配信していないみたいなので、
90%ほど?ネタバレです

始まりは1996年、場所はタミルナドゥ州のタンジャヴィール。寺院で有名な古都です。
主人公アル―は18歳
寺院の庭で泣いています。
アル―の家族は、親族の財産争いの結果、住んでいた歴史ある家を追い出されることとなり、
生まれ育った大好きな町をその晩一家で離れるからでした。
出来る限りの荷物をトラックに積むと、州都のマドラス(現在のチェンナイ)に向かいました。
もう二度と戻ることはない、と父親がいいます。
それから22年、アル―(アルヴィンド・スワーミ)は猫、犬を飼い、
屋上では数えきれないほどのインコに餌付けしています。
すごい数の緑の鳥が飛ぶさまは壮観です。
妻とティーンエージャーの娘と3人暮らし。クリケットのコーチもしています。
穏やかな生活ですが、なにか満たされないものがあります。
そんな時、分かれた当時4~5歳で、とてもなついていた、一番若い従妹が結婚するので来てほしいと招待が来ました。
故郷には辛い思い出があるので、帰りたくありませんでしたが、断るわけにもいかず、行くことにしました。
電車とバスを乗り継いで(約330キロほど離れている)セレモニーホールに行きました。
途中で、会ったバスの車掌は、教師だったアル―の父親の生徒だった、といいます。
少しづつ、ノスタルジックな気持ちになってきます。
披露宴会場で(お披露目、プレゼントを上げたりするのは結婚式の前の日)座っていると、
ある男が後ろから目隠し。ひさしぶり~!とやけに親し気に近づいてきました。
遠い親戚だ、と言いますが、アル―には、誰なのかさっぱり思いつきません。
従妹にギフトを渡しに壇上にも一緒に来るし、他の親戚は彼のことを知っているようですが…
他の人に、彼の名前を聞こうとしますが、何時も彼がそばにいるので、なかなか聞けません。
電話番号を交換しようと言われますが、
誰だかわからず、なれなれしすぎるので、アルーは思わず嘘の電話番号を教えます。
もともと来たくなかったので、
披露宴に出て、ギフトを渡したら結婚式には出ず、帰るつもりでした。
その旨をその男に言うと、彼は残念がりながらバス停まで送って行くと言うので、彼のスクーターに乗りこみます。
彼が途中でチャイを飲もうと止まったりしたので、結局バスには間に合いませんでした。
ちょっとムッとするアル―。
次の日の朝までバスが無いと言うので、
どこかに止まろうとしますが、適当な所が無く、
彼が執拗に勧めるので、彼の家に泊まることになります。
アル―が泊るというと、本当にうれしそうです。
なぜ彼はそんなことをするのか?
彼の家でシャワーを浴びると、ビールを飲まないかと勧められます。
缶ビールを想像してはいけません(笑) 陶器の入れ物に入った地ビールが出てくるんです。
話すうちに、アル―達が引っ越す時に、アル―が少し気持ちを残しながらも置いて行った自転車を彼の父親が譲り受けたこと、
その自転車のお陰で父親が行商をすることが出来、自分と弟も学校に行けた、
毎日自転車を拝んでいるほどだ、などと言います。
そしてまだその自転車は乗れる状態で、そこにある、と言います。
その自転車には、アル―が辛い思いをして故郷を去る前までのいい思い出が残っていました。
ポスターの自転車がそれです。
2人はその自転車に乗ると、もっとビールを飲みに出かけました。
彼の妻が、いつもは飲まないのだけれど、今日は飲みたがっているから付き合ってあげてといっていましたが、
なるほど飲みつけていないらしくすぐに酔っぱらってしまいました。
家に帰って、アル―に、そのベッドで寝るように、言いながら、その脇ですぐさま寝てしまいました。
そして、寝言でアル―に、明日の朝、自分と妻と、生まれてくる子供を祝福して欲しい、ともごもご言います。
自転車のことでかなり感謝していることは分かりましたが、そこまで言ってくれるということは、一体彼は誰?
壁にかかった写真を見たりしますが、一向に分かりません。
名前が分からない故に、なぜそんなに自分を愛してくれるのか見当もつきません…
なおかつ、そんなに思ってくれている彼にニセの電話番号を教えてしまった自分…アル―の心を締め付けます。
とうとう耐え切れず、黙って家を出ると、バス停へと向かいました。
家に帰って、今の借家を買い取る資金繰りなどにかまけて、時を過ごしていましたが彼のことが心から離れません。
とうとうアル―の妻が、結婚式から帰ってきてから様子がおかしいと言ってきました。
アル―は妻に、親戚だという男のことを話します。
彼は俺にだけでなく、他の人にもとてもやさしい。生まれてくる子に俺の名前を付けたいとまでいってくれた。なのに俺は彼の名前も分からず、聞けば良かったのに、それもためらわれて、知っているかのようなふりをして過ごした。しかも最初は、しつこくてうるさい奴だと思っていた…
電話すればいいのに、という妻に、「今更なんというんだ。恥ずかしくて何も言えない」と答えます。
その会話を隣の部屋で娘が聞いていました。
数日して、テーブルの上に財布の中の物を出して整理しているアル―の側に娘がやってきて、あの男の電話番号らしいものを見ます。娘は、何気なく父親に甘えるそぶりで「お父さ~ん、お父さんの携帯使わせてくれな~い?友達に電話するのー」。
何回か頼むと、アル―は仕方なく娘に携帯を渡します。
娘はその場ですぐ電話をし、相手が出るとそれをアル―に渡します。
アル―は返してもらっただけだと思いますが、娘がつながっているんだから出て、とうながします。
アル―がいぶかしげに話しかけると、「彼」でした。
彼は、なんのてらいも無く、何で黙って帰ったの。電話したけど知らない人がでてさ~。
電話もらって良かったよ。シャワー室に時計を忘れていたよ、などと話します。
これから15分ぐらい2人の電話の会話シーンです。
まず、アル―は正直に、実は名前を知らないと言います。
彼は、それを聞いて酷く落胆しますが、
自分の名前は言わず、アル―がまだタンジャヴィールに居た1994年の話を始めます。
彼の問いかけが、アル―の記憶を少しづつ蘇えらせていきます。
アル―の表情が目に見えて明るくなって行きます。
そして、アル―に彼が誰か分かった瞬間、こちらにまで感動のショックが伝わってきて大ウルウルです。
次の日、アル―は取るものもとりあえず彼の家へと向かいます。
アル―が何回呼んでもドアは開きません。
最後にアル―がある言葉を行った時、満面に笑みを浮かべた彼が、出迎えてくれました。
どっか~~んってくるラストです。
タイトルの深い意味が分って、お~です(笑)
二人の男の会話中心。かなり地味な流れであまり期待しないで観ていたのですが、
最後三分の一くらいで煮詰まってきて、ラスト20分で追い打ちをかけ、
最後、やられた~でした。
こういう映画が観たかった、という映画でした(笑)
こういう映画が隠れて?いる、コリウッドからは目が離せません。