おはこんばんちは~
暑いですね。
「The Long Game」(2023年)
Netlixです。
日本のNetlixでは配信していないようなので、ネタバレです
2010 年に出版されたフンベルト・ガルシアの小説「Mustang Miracle」が原作ですが、
実在した高校生のゴルフチーム、ムスタングがモデルになっています。
1956年、ゴルフプレーヤーだったJB ペーニャは
戦後のトラウマを抱えつつ、テキサス州デル・リオのサン・フェリペ高校の監督として赴任します。
JBペーニャはこの界隈では一番大きくて整備されているデル・リオ ゴルフクラブ(高校生の州のチャンピオンシップもそこで戦われます)に向かっていました。
途中、ゴルフボールが飛んできて車のガラスを割り、額に当たりました。
車を降りて飛んできた方にむかうと、若者たちが逃げて行きました。
野原をゴルフ場のグリーンに見立てて、旗がたっていました。
ジョー、マリオ、ジーン、フェリペ、ルぺの5人は地元のサン・フェリペ高校の学生。
デル・リオ ゴルフクラブでキャディのバイトをしていますが、ラティーノ(メキシコ系)の彼らは、白人のメンバーから見下されています。
ゴルフに興味がありますが、ちゃんとしたゴルフ場でプレーできるチャンスなどありません。
そこで仲間とゴルフコースを作って、プレーしていたのでした。
JBはデル・リオ ゴルフクラブのマネージャーに会い、軍隊で同じ部隊だった友人のフランク・ミッチェル(デニス・クウェイド)の紹介で、メンバーになりたいと申し込みました。フランクはそのゴルフクラブの会員で、プロゴルファーです。
マネージャーは、言葉を濁しつつ、ゲストとしてならプレーしても良いし、
メンバーになりたいなら少し小さいが他のゴルフクラブを紹介するなどと言います。
早い話が、全員裕福な白人がメンバーのクラブに、ラティーノのJBは入れない、という事だったのです。
次の日、高校の新学期の就任式で、JBはゴルフボールを打った学生を見つけます。
彼らを教員室に呼びますが、校長から、彼らがデル・リオ ゴルフクラブでキャディをしていることを聞き、ある考えがよぎります。その場では、学生たちを帰したJBは、次の日、彼らが練習場にしている野原に行きある提案をします。
「壊した車のウィンドウの費用は返してもらう。その方法は、週末うちに来て芝刈りをするか、もしくは高校のゴルフクラブメンバーとして練習するかのどちらかだ。もし、ゲームに勝ち進めば、あのデル・リオ ゴルフクラブで開催される州大会にだって出ることが出来る。キャディとしてあまり良い待遇は受けていないんだろう?ちゃんとプレーできることを見せたくないか?」
みんなゴルフクラブ員になる提案を受けますが、ジョーだけは「では週末に草刈りに行きます」と言います。
ジョーの父親が頑なで、お金にもならないようなことをやって、みんなの笑いものになるなといつも言っているからでした。
いよいよ高校ゴルフチーム ムスタングが結成され、
フランクがコーチとして参加することとなりました。
ジョーも父親には内緒で参加することに。
彼らは指導の元どんどん腕を上げていきますが、
ゴルファーとしての態度や、マナーなども学んでいきます。
アメリカでは差別を受けていますが、
(テキサス州 デル・リオというのはメキシコ国境に隣接していて、当時は渡し船で行き来できたみたいです)
ジョー達が勝ったお祝いしょうぜ、などとメキシコに行ってみると、スペイン語のアメリカ訛りを指摘され、そこにも居場所がないことを知ります。
いよいよ州大会が始まりますが、試合の途中でジョーに食堂の窓を壊したという嫌疑がかかり逮捕されます。
クラブメンバーである裁判官が居て、ジョーは未成年なので釈放するが代わりに条件があると言います。
窓の修理代と公共サービス、そしてサン・フェリーぺ高校のゴルフクラブの永久の解散がそれだ、と言います。
それを聞いたJBは、窓を壊したのはジョーではなく自分だ、と言います。
裁判官は、「ジョーは未成年だが、大人のJBはそれなりの処罰をうけることになる。学校での地位も危うくなるだろうし、多くのゴルフ場にも立ち入り禁止になるだろう。ジョーが犯人だとして、条件をのめば、君をデル・リオ クラブのメンバーにしよう。初のラティーノのメンバーだ」と言います。
(裁判官の息子は別の優勝候補高校のメンバーなので、強敵しかもラティーノは排除したかったのです)
JBはチームをフランクに託し、自分は拘置所にいくという決断をします。
決勝の日
試合に参加できないJBは、始まる前に生徒たちにいいます。
「敵はコースの上にいるのではない。自分のマインドとの闘いだ。
…良いゴルファーとは良いゴルフクラブや靴、良いコーチを持っているかどうかではない。
どんなに厳しい状況でもフラッグポールを目指してスウィングし続けるプレーヤーだ」。
チーム ムスタングはJBの教えを心にどんどんとスコアを伸ばしていきます。
そして、ついに優勝しますが、
大会委員長が優勝カップを手渡しただけで、いつもは行われるはずの表彰式も祝賀会もなし。
それでもムスタングのメンバーは、胸を張って会場を後にします。
しかし、帰りの車の中ではどうしてもみんな気持ちが沈んでしまします。
町に近づいてくると、いつもと様子が違います。
ムスタングを出迎えたのは優勝を祝う町のみんなでした。
その中にはジョーの父親も…
デル・リオ ゴルフクラブで芝生のメンテナンス、ボール拾いをやっているおじさんが要所要所に出てきて、良い事言います。
ラストでも、実は結構影響力のある人?と思わせ、いい味だしてます。
同等には扱われてはいないだろうと思いましたが、ラティーノがこれほど差別を受けていたとは思いませんでした。
日系人も、1950年代ならある地区に家が買えなかったりしたらしいですからね。移民は排斥されていた時代です。
JBはアメリカ人として戦争に行きましたが、戻ってから誰からも評価されなかったと言います。
日系二世にも通じるところがありますね。
実話ということでこちらが本物のムスタングメンバー
映画としては普通かもしれないですが、
やはり実話なので素直に感動できます^^
観た後フィールグッド^^