平日はフルタイムの会社員、家に帰ったら子育て、その合間を縫った作曲活動・・・ということで息つく間もなく日々が流れているこの頃ですが、この週末久しぶりにゆっくり音楽を聴く時間ができました。
何も考えず、appleで再生した音楽はスティービー・ワンダーの名作「ファーストフィナーレ」です。確かグラミー最優秀アルバムを獲ってるんですよね。これ。
スティービーワンダーの作品に関しては、少し音楽に詳しい人なら誰もが知っているように72年の「トーキングブック」からの4作はまさに神がかっている訳ですが、ブラックミュージックの金字塔といわれる「キーオブライフ(76年)」より前、74年にリリースされたのがこの「ファーストフィナーレ」です。
初めて聞いたのは六本木WAVEでバイトしていた大学生の頃だったと記憶してますが、少し大げさかもしれないけど、未だに聞いた当時の輝きを失っていない素晴らしいアルバムです。
「トーキングブック」以降の4作はどれも素晴らしいですが、特にこの「ファーストフィナーレ」は、スティービーワンダーが何かに導かれるように、何の力みもなく、何にも逆らわず、まるでメロディが本来あるべきところへ自然に導かれていくように美しいラインが描かれていく。。
これはもう神の領域としかいえないレベル。特に僕は1曲目「Smile Please」でそれを強く感じます。2小節の短いイントロからワンダーが優しく歌い始めるだけで・・・昇天!この圧倒的な世界観は一体何なんだろう??さらに3曲目の「Too Shy To Say」のメロディーの美しさといったら!!
ちなみに初めて聞いた時、あまりの楽曲の美しさに僕は全身に鳥肌が立ち、涙腺が緩むのを抑えきれなかったほどです。。
音楽の素晴らしさにただただ浸る、そんな週末のひとときです。