本当に残念なニュースだし、彼の生み出すものの続きが聞けないというのは本当に残念。僕ももちろんそうだけど、彼に影響を受けたミュージシャンは山ほどいる、というかほとんどのミュージシャンは大なり小なり影響を受けていると言っても過言ではないでしょう。プリンスというのはそれくらい圧倒的な存在だ。

 

 僕の初めてのプリンス体験は中学の時。「1999」というアルバムを山梨の田舎のショッピングセンターのCDショップで買った。正直、プリンスの何を聞いていいのか分からなかったんだけど、「BATMAN」はベタな気がするし、「LOVESEXY」はジャケットがドぎつくてレジに持っていくのが恥ずかしいし(笑)で、何となく「1999」を買った。あの時、もしアルバム「prince」の「I Wannna Be Your Lover」あたりの爽やかなサウンドを聞いていたら印象は違ったかもしれないけれど、名作「1999」は13,14才の田舎の少年には早すぎた。。分かったのは彼が異端であるということくらいで。

 

 次のプリンス体験は高校の時。「The Hits/The B-Sides」というベストアルバムに「Peach」という楽曲が入っているんだけど、この曲にガツン!ときた。誤解を恐れずにこの曲を簡単に説明するとシンプルなロックンロールなんだけど、何というか「俺は俺」みたいな我が道を華麗に気負いなく突き進む姿が本当にカッコ良くて。このあたりの考え方というか音楽に対する姿勢も本当に僕は影響を受けてる。ダイナミックなサウンドももちろんだけど。

 

 プリンスの楽曲で死ぬほど聞いたのはやっぱ「The Most Beautiful Girl in the World」。この甘美なメロディ。多くの人がベストソングに挙げるかもしれないけれど、本当に素晴らしい楽曲。大学時代にもプリンスにハマった時期があって「Rave Un2 the Joy Fantastic」というアルバムは全体を通して本当に何度も聞いたなぁー。「Sign "☮" the Times」とか「Graffiti Bridge」も改めて聞き直してみたりしたなぁー。2001年の「The Rainbow Children」でまた新しい音楽を表現し始めて度肝を抜かれたななぁー。「天才」の名をほしいままにしてきたのがプリンスという人だと思う。

 

ご冥福をお祈りします。