母指腱鞘炎の続きです
『長母指伸筋腱』
『短母指伸筋腱』
『長母指外転筋腱』
の共通のものとは、
すべて『前腕骨間膜』が起始であり、
『撓骨神経』が支配神経であるということです
『前腕骨間膜』は前腕の骨『撓骨』と『尺骨』の間に張る繊維膜で両骨がバラバラにならないようにつないでいます
この『前腕骨間膜』が一番、働くのは手首や肘を捻るとき
この動作が多ければ多いほど『前腕骨間膜』に負担が増えて、緊張が残ることになります
つまり、硬くなっていきます
私のこれまでの臨床経験では、神経学的には上記三種の筋と関連していると考えています
つまり『撓骨神経』はこの『前腕骨間膜』と三種の筋を支配しているのです
『撓骨神経』は、頸椎5番目C5~胸椎1番目Th1から出て、鎖骨の裏側を通り、肩甲骨の前方から上腕の裏側を通過して肘の外側に到達します
ここで浅枝と深枝にわかれます
浅枝は表面の皮膚に分布していきます
深枝は『前腕骨間膜』に沿って下降して上記三種を含めた筋肉に枝を伸ばします
ここで考えなければいけないのは『撓骨神経』が枝分かれする頸椎、鎖骨、肘の外側(撓骨)、手根骨の関節です
これらの神経の通り道となる関節は運動性に富み、負担が大きいということです
負担が増えると筋や靭帯には緊張が残ることになります
その側を通過する神経や血管にも不要な刺激を伝えることになります
結果、痛みや痺れを感じるようになるのです
そのため、治療する際は母指が痛いだけでも
『頸椎』
『肩鎖関節(鎖骨)』
『上撓尺関節(肘の外側)』
『撓骨手根関節(手首)』
を治療しないと神経としては、完全治癒には至りません
逆に言えば、これらを適切に治療できれば、母指腱鞘炎は治ることになります
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