〜過去の詩より〜

この詩は、過去に書いた作品を今の私が選んで紹介しています。制作日はタイトル末尾に記しています。



あの頃の君が教えてくれた


君が

とても小さかった頃


わんぱくな君は
おうちになんて
いられないから

手にあまる
エネルギーを
発散しようと
毎日公園へ連れてった


でも 君は 
お友だちとは
なかなか
一緒に遊べない
 

お砂場で
みんなと
静かに座って
おままごと

そんなのは
夢のまた夢



木の枝を拾い
棒を振り回して

無邪気な笑顔で
公園の外側を
駆け抜ける

時に繁みに隠れて
かくれんぼ

ふいに消えるから
いつも
ママを
心配させる


遠くで笑い声

公園のママたちは
どんな会話を
しているんだろう


私だって
あの輪の中に
入りたいのに

うまく
笑えない


君のせいに
したくなるほど
ママはどこか
疎外感を感じていたの


でもね 
あれから
だいぶ時が経ち
気づいたの

ほんとうのわたしは
輪の中に
入りたくなんてなかった

何度も何度も
入ってみたけど

君とおなじように
いつも
どこか
窮屈だった


あの頃から
君は
それを教えてくれていた


“みんなの輪の中にいなくたって
ボクは楽しいよ
ボクだけの
自由な世界が

ここにあるんだ”

 
輪の中に
無理やり
連れ戻すんじゃなくて

二人一緒に
繁みに入って

君と
同じ高さで
同じ視点で
その景色を眺めて

わあ 
すごいねって

素敵だね
キレイだね
面白いね〜って

その目に映る
全てに
感動して
喜んであげれば
よかったんだね




あれから二十年  

今のママは
あの頃の君のように
みんなとおなじに
過ごせなくなってしまったの

だから
あの頃の
君を
お手本にして

周りと
おなじようには
できないけれど
 

みんなと違う視点から 

いまの

わたしに見える景色を 

そのまま
受け取っていけばいい


すこしずつ
そう思えるように
なってきたよ


あの頃の
愛しい君へ 

教えてくれて 
ありがとう


※私two-miracleの綴る詩は

内にある記憶や感情と、創作の中で重なり合う

様々な愛のかたちを、丁寧に描いています。

この詩に触れた方が、 それぞれの心と記憶に、 

静かに響きますように。


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