〜力を抜いて生きていく〜 -24ページ目

〜力を抜いて生きていく〜

51歳主婦の詩集✎
*2014年脊椎関節炎&軽症線維筋痛症発症2017年寛解
*2023年春再発→痛み広がり1度目より重い症状に。いつか今より元気になりこの宿命の答えを見つける日がくると信じ每日精一杯生きてます。様々な愛の形を詩にしています。拙い詩集ですがご覧ください✎

大切なものはまだここに




夢を見た。
ずっと探しても見つからなかったお財布。
それが、なぜか私のもとに戻ってきた。

前にはなかった小さなほころびと
赤茶色に染み付いた汚れ。
それはまるで
これまで歩いてきた道の小さな軌跡のよう。

それでも——
無くしたと思っていたものは
ちゃんと、あった。

慌てて中を確認する。
現金が入ってない?
一瞬焦ったけれど、
わたしらしく
誰にも気づかれないように
ポケットにそっと隠していただけだった。

今の私は、体は自由に動かないのかもしれない。
それでも、失ってしまったと感じていたものは

大切にしまっていた宝物のように

ちゃんとここに息づいてくれていた。

“わたし自身の価値は、なにひとつ失われていない”

そんな言葉を、

わたしの内側がそっと教えてくれた気がした。



夢の翌朝、いつもの散歩に出る。

空は今日も綺麗な朝焼けが広がり、

見上げた瞬間、ハッと息をのんだ。





ムクドリの群れが寄せては返す、羽の潮騒のように
群れては散り
群れては散り
それはまるで
空の上にキャンバスを描くように
わたしの瞳を魅了していく。


光の群れを幾度と繰り返しながら
やがて彼らは
朝焼けに溶けるように
それぞれの空へ帰っていった。


空を舞うムクドリたちが
解き放たれていくその瞬間、
わたしの唇から、小さな声がこぼれる。
そして頬に、自然と笑みが生まれた。

「わたしの大切なものは 

まだ ちゃんと この中にある」


ムクドリたちの祝福を受け取った
気づきの朝だった。




※私two-miracleの綴る詩は

わたしの心の内や創作の中に
同時に存在する、いくつもの
愛のカタチを描いています。
誰かを裏切ったり
否定する意図はなく
ただ、一人の人間の記憶として
心を込めて紡いだものです。


この詩に触れた方が
それぞれの心にある愛の記憶と
静かに響き合えますように。


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