光を探す春の日
都会を
縫うように走る
首都高四号線
ガラス張りの
ビル群を
今日も
逆さまに眺める
通いなれるうち
いつかの喜びは
気づけば
かすんで見えていた
それでも
目に映るものを
変えていくのは
この心だけ
愛車は
わたしを運ぶ
やさしいシェルター
運転席は
大地のように
どっしりとしたあなた
助手席は
海のように
なだらかな母が
そばにいて
安心に
身をゆだねて
わたしは もう
ひとりで
踏ん張らなくていい
かぼちゃで生きる
からだは
顔まで黄色いけど
「これも悪くない」と
画面越しに
言い聞かせた
失ったのではなく
変わった今のわたしを
受け入れて
慈しんで
時に、なぐさめて
大きな病院の
ガーデンテラスも
こうして眺めれば
どこかの
観光スポット
あたたかくなったら
若葉にこぼれる
光を浴びながら
きっと
きっと
あなたと一緒に
そんな未来を
胸に秘めたまま
やわらかな
春の日向を探している

※私two-miracleの綴る詩は
内にある記憶や感情と、創作の中で重なり合う様々な愛のかたちを、丁寧に描いています。
この詩に触れた方が、 それぞれの心と記憶に、
静かに響きますように。
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