静かな美学
いつから
考えが
ねじれたのだろう
着飾るのは
誰かのためだと
おもうようになった
化粧をするのは
綺麗に見られたいと
そう思い込んでいた
この部屋を
ととのえる理由(わけ)も
ここに来るみんなが
安らげるようにと
おもっていた
花を生けるのは
余裕のないこころを
隠すためだと
決めこんだ
いつから
ゆがんでいたのだろう
全部ちがった
これは
わたしの中に
ずっと生きていた
「美学」
着飾るのは
誰のためじゃない
わたしが
服を愛しているから
外に出なくても
毎日化粧をするのは
美しくありたいから
部屋をととのえるのも
みんなのためじゃない
わたしの心を
おだやかにするため
だから
今、自分でできないことは
誰かの助けを借りて
自分の思いを大切にしたい
花を生けるのも
もてなすためじゃない、
わたし自身を癒すため

「わたしの美学」は
体が弱くなっても
色褪せない
それに
気づいてから
しばらく
外していたピアスを
ふたたび身につけた
紅を引き
鏡に静かに微笑み
春のはじめの
やわらかな光のなかで
つぎの自分を
思い描いている
※私two-miracleの綴る詩は
わたしの心の内や創作の中に
同時に存在する、いくつもの
愛のカタチを描いています。
誰かを裏切ったり
否定する意図はなく
ただ、一人の人間の記憶として
心を込めて紡いだものです。
この詩に触れた方が
それぞれの心にある愛の記憶と
静かに響き合えますように。
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