その目が、すべて



また 不安を渡してしまった


もめるのは

いつもこの時間


戦場へ向かうあなたに

朝からこぼしてしまう

わたしもわたし


わかっていても

止められない日がある


あなたはしばらく

とり乱したけれど


二人のよいところは
弱さを

すぐ認めあえること


「きみは何も悪くない」


やっぱり、さいごは

わたしを責めずに

大きな体で
小さなわたしを包む



チェスターコートの
肌触り

いつもの匂い


張りつめていたものが

ゆるんでいった



わたしの決意を

あなたは

止めることなく

ただ

受け取った





もう出かけたと思った頃

寝室に戻ってきて


「至らなくてごめん」


横たわる 

わたしの

両手を握る


かぼちゃで
命をつなぐ手は
いつのまにか

まっきいろ


「あなたは何も悪くない」

オウム返しに言う


「ならば
どちらも悪くない

褒め合いっこだ」


そう言って

見つめた瞳は

いつになく潤んでいた


その目が、全てだった



※私two-miracleの綴る詩は

内にある記憶や感情と、創作の中で重なり合う

様々な愛のかたちを、丁寧に描いています。

この詩に触れた方が、 それぞれの心と記憶に、 

静かに響きますように。


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