名のない色

気づいてた。
ここ最近、君の温度が変わっていることに。
信じる気持ちが揺らいでいたあの頃
純粋なぬくもりに救われたやわらかな光。
無邪気さと、
ほのかに残る熱。
そうしたものが
いつしか形を変えていた。
ひとりになったあと、
飲み込めない想いだけが残る。
胸に沈んでいたのは、
置き去りにされたような
ひっそりとした寂しさ。
でも、気づいたの。
君が変わったんじゃなくて、
変わっていたのは たぶん私のほうだった。
君は聡いひとだから
私の呼吸に合わせてくれていた。
それなのに、
歓迎したい変化を
まだうまく迎え入れられない。
この胸の痛みは、
変わりつつあることの兆しなのに。

だから、
白か黒かを求めても腑に落ちない。
すべてはグラデーション。
はっきりした色などもたず
その時々で変わる。
私たちは今、その途中で
あたらしい色を
つくり出しているのかもしれない。
あの頃とは違う色。
無邪気さも、小さな熱も
やわらいだ温度。
静かに落ち着いた わたしの色。
きみの色。
あたらしい色は——
まだ、言葉をつけなくていい。
※私two-miracleの綴る詩は
内にある記憶や感情と、創作の中で重なり合う様々な愛のかたちを、丁寧に描いています。
この詩に触れた方が、 それぞれの心と記憶に、
静かに響きますように。
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