オレンジ色の朝に

一日中泣き崩れた翌朝。
腫れた瞼のまま、わたしは歩く。
悲しみに沈んだ日でも受け取れた
二つのあたたかな灯り。
どんな日でも届いた優しさ。
世界はわたしを
まだ見放していないのかもしれない。
震えるほど嬉しくて、
あれほど乱れていた心が
今朝は静まり返る。
前方の大きなオレンジ色の朝日が
力強く昇っていく。
十年前——
あの日も同じ光に手を伸ばし、
歩き続けていた。
「あの頃と同じ道を辿れば…」
そう信じてきた二年半。
気づけばわたしは
もう違う道を歩いている。
同じ道などない。
それでいいのだと今朝、はじめて思えた。
大切に抱えてきた宝物を
そっと胸の引き出しにしまう。
わたしはわたしの道を行く。
もう誰の影響でもない、
自分で選んだ道を。
その小さな一歩を
踏み出せた気がした。

オレンジの太陽は
今日のわたしを照らすように
地平線の上へ昇ってゆく。
その美しさに、
冷たい空気に溶けた白い息と
ひと粒の涙がこぼれた。
なんて素晴らしいのだろう。
この瞬間を
そう感じられたことが嬉しくてたまらない。
“おはよう、朝日”
わたしの道はいま、
この光の中で静かに動き出していく。
※私two-miracleの綴る詩は
内にある記憶や感情と、創作の中で重なり合う様々な愛のかたちを、丁寧に描いています。
この詩に触れた方が、 それぞれの心と記憶に、
静かに響きますように。
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