50才のわたしへ | 〜力を抜いて生きていく〜

〜力を抜いて生きていく〜

51歳主婦の詩集✎
*2014年脊椎関節炎&軽症線維筋痛症発症2017年寛解
*2023年春再発→痛み広がり1度目より重い症状に。いつか今より元気になりこの宿命の答えを見つける日がくると信じ每日精一杯生きてます。様々な愛の形を詩にしています。拙い詩集ですがご覧ください✎


50才のわたしへ




お誕生日おめでとう


気づけばもう

50年も生きてきたのね


心からのお疲れ様

いま 気分はどうですか





それは

想像していたものとは全く違う


理想とはかけ離れた  

疲れたわたしが鏡に映る



子育て全盛期の

30代


難病にかかった

40歳


病気を乗り越えた

42歳 


あの日

光の中に立っていた 

自分を思い出す



たくさん

もがいてきた自分だから


50代のわたしは

更年期も 

思っていたより 

ずっと軽やかに越えられると


元気にかけぬけていけるのだと

そう 信じていた


やりたいことも見つかった

だからもう大丈夫って

心からそう思っていた



それが40代後半

思わぬ時代の流れと共に

今まで蓋をしてきたものが

一気に噴き荒れた



愛する人を助けたい

救いたい


愛する人の心を

これ以上 傷つけずに

立ち直らせたい


体当たりで

傷だらけで

頼まれもしない自己犠牲


全身全霊で

立ち向かった

あの時のわたし



親子関係が

浮き彫りになるたび


向き合わない

夫のことも疑った


父を頼りに相談すると

どうしてなの?


毎回毎回

感情の壁で押し返された


寄り添いや励まし

ひとつもない

父も受け入れられなかった


その時にはじめて

気づいた


40代では気付けなかった

父への未消化の思い


    



問題が少し落ちついた頃 


こころ 

からだ


癒えないものを抱えたまま 

何より家庭に疲れきり 

自由を求めた



飛び出したかった

発散したかった


これだけ耐えてきたんだもの

我慢したんだもの

頑張ったんだもの


自由になりたくて

変わりたくて


変われそうだと思えた場所に

少し華やいで見えた場所に

気持ちが軽くなるような世界へ 

身を置いてみた



合わない場に行き

気づいたのは


やっぱり私は

以前のまま

自信のない“わたし”


変われたようでいて

わたしは

なにも変わっていなかった

 

違和感を抱えたまま

無理な自分を続けるうちに

生活の歯車は
少しずつずれていく


仕事も
思うように進まない


ある日
からだの痛みに
立ち止まらされた

       

立ち止まらざるを得なくなったあとも 

後悔と自己嫌悪で

ますます体は重くなっていく


痛みは一向に引かない


怒りの行き先を失い

ふたたび

現実の家族関係に

心が揺さぶられた



思いを向ければ向けるほど

その影響の中へ 

わたしは
深く沈んでいく


気づけば
自分を 

「可哀想な存在」として
にぎりしめていた



でも 

もう良い大人になったわたしが

50歳にもなったわたしが


一体いつまで

犠牲者になりきり

生きるのだろう?




痛いからだを感じるたび

心の中の幼いわたしが

助けを求めて顔を出す



ああ このままでは

わたしは

ず・・っと変われない

 


今、毎日のように

たくさん涙が出るのは


からだの痛みを通して

長く目をそらしてきた影から

必死に抜け出そうと

もがいているのかもしれない


それはわたしがこれから

生き直すためのあらたな道



距離があったら

少しは違ったんだろうか


近くで生きるからこそ 

甘えも絡まり 

今は ゆっくりでしか

進めない時間



他者をも傷つけ

自分も傷つける連鎖 


二重にも三重にも

苦しくなりながら


よくここまで

生き抜いてきたね


ぐしゃぐしゃの泣き顔で

自分の体を

ひたすらさすり続ける





自ら追い込んだ

こころとからだを


今は 

何をどうして

あげてよいのか

わからない


けれど 

せめて今日だけは


憎しみではなく

自分への愛で

痛い体を

優しくさすってあげたい



そして

苦しいこともあったけど

幸せなことも沢山あったはず


様々な喜怒哀楽を経験し

今もなお

もがいているけど


50才のわたしへ 

50年間生き抜いてくれて 

本当にありがとう



からだの

60兆個の細胞たちに


いつくしみの手のひらで

ひとつひとつ

ありがとうを伝えるように

痛い体をさすり続ける



人の手を借りず

そう わたしの手で


お誕生日に届いた
友人からのアレンジメントフラワー Thank you💐


※私two-miracleの綴る詩は

わたしの心の内や創作の中に
同時に存在する、いくつもの
愛のカタチを描いています。
誰かを裏切ったり
否定する意図はなく
ただ、一人の人間の記憶として
心を込めて紡いだものです。


この詩に触れた方が
それぞれの心にある愛の記憶と
静かに響き合えますように。


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