泣いた


せきをきったように

とめどなく

涙が溢れた


わんわん泣きじゃくった





家の中で

1人になれたのは

いつ以来だったろう


親がいて

息子がいて


いつもこの家には

誰かしらが家にいる


家の中で

ひとりぼっちになれたのは


もう思い出せないくらいに

何年も前のことだった


それは見方を変えれば

とても幸せなこと


わかってる


けれど


とめどなく溢れてこぼれる涙に



ただのわたしに

素のわたしに

戻っていられる

「わたし」

がそこにいた


泣いたところで

何も解決はしないけれど


すなおに

泣けてよかった


閉じ込めていた苦しみを

外に吐き出せてよかった



泣きじゃくりながら

かじったパンの味


けして美味しくはなかったけれど 


一生忘れない味だ



〜おまけ〜



今日

叔母と少しだけ会えました。

叔母の前でも泣いちゃった。


辛い時に寄り添ってくれる叔母。

ありがとう。


喜び、今あるもの、感謝

数えていこう。