続きの数字
「しばらくぶり」
そう言って
この場所に来た声が
どこか、重そうだった
風邪を引いていたという
つらそうなのに
ここでは
弱さを見せたことがない
空白のあいだ
わたしは
どこか
区切りがよぎっていた
たぶん、しばらく
会えなくなる
それか、
流れにまかせたら
細くなっていく
かもしれない
潔くいたかったのに、
思いに反して
予感を遠ざけるように
わたしは
時間を足していた
長くいるのに
近くにいるのに
今日は声が
遠くから聞こえる
風邪のせいか
べつの理由か
いつになく
向こう側の話も
止まらない
気づけば
うなずくほうに傾いていた
触れてもらっても
体はあたたかいのに
いつものように
こころが
芯まで響かない
たぶん、
どちらも
整っていなくて
呼吸がそろわなかっただけそう言い聞かせたけど
胸のざわめきは
消えないまま
眠りについた
翌朝、
目が覚めた瞬間
伸ばした手の意味を知る
わたしは
ひとつ
ほけんをかけていたのだ、と
言葉にならない
こんな気持ち
たぶん、
知らないままだろう

結局、別れ際は
続きの数字
またひとつ増えた約束
光と影
癒しと痛みの
同居を映し出す
キミの
近くにいたまま
わたしは
わたしの輪郭を
このまま
育てていけるだろうか
※私two-miracleの綴る詩は
わたしの心の内や創作の中に
同時に存在する、いくつもの
愛のカタチを描いています。
誰かを裏切ったり
否定する意図はなく
ただ、一人の人間の記憶として
心を込めて紡いだものです。
この詩に触れた方が
それぞれの心にある愛の記憶と
静かに響き合えますように。
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