こんにちは。
今回は結婚式の司会者にスポットを当ててみたいと思います。
結婚式、特に披露宴においてはとても重要な役割を担います。
私もこれまで会場キャプテンとして多くの司会者とお仕事をさせていただきました。
司会者もプロです。個性は違い十人十色、それぞれに良さがあり、またそうでないところがあります。
では実際にどんな司会者がいて、どんな特徴があって、どんな善し悪しがあるのでしょうか。
そこが見えてくると「自身が担当している新郎新婦にはこの司会者。」または「自分たちにはこの司会者。」
という選択に苦労をすることも失敗することも少なくなります。
どんな司会者がいるの?
一般的に司会者のイメージとして浮かぶのが女性かなと思います。
中でも結婚式の経験豊富なベテランの方や結婚式以外での司会経験を多く積んだ方もいます。
男性の司会者においてはベテランの方が多く、若い男性司会者というのはあまり見かけることはありません。
司会者の特徴って?
これが十人十色の個性とも言える部分ですが、まずは「容姿」です。
若くて綺麗なモデルさんに見えるような方もいれば、落ち着きがあって母親のような安心感がある方もいます。
男性は落ち着いた方が多く会場内にいるだけで空気(雰囲気)を作ってくれるベテランの司会者もいます。
そしてやはり「声」です。透き通るような声、会場の奥まで届く通る声、ラジオDJのようなかっこいい声、
全体を包み込むような優しい声とさまざまです。
次に「雰囲気作り」ができる方。盛り上げるところは盛り上げて、落ち着いた場面では会場を落ち着かせる。
以前に会場スタッフとして【司会者オーディション】をしたことがありますが私は「雰囲気作り」が得意な方を推薦しました。
周りを巻き込める司会ができる方の披露宴はひとつひとつに感動があります。
司会者の善し悪しって?
司会者を選ぶポイントとしてぜひ把握したいところです。第一にあげたいのは
新郎新婦との相性です。司会者は当日を迎える前に新郎新婦と当日の打ち合わせをします。
その中でプロフィール紹介の確認や進行の確認などを行いますが、打ち合わせ方法もさまざまです。
・イニシアティブをとって打ち合わせをする方
・おふたりと談笑を交え人柄などを確認しながら打ち合わせをする方
・淡々と確認をしていく方
・自分の特徴を売っていく方
何が正解かはありません。この中で新郎新婦に合う方をプランナーはセレクトしなければなりません。
実際に打ち合わせの段階で司会者変更を申し出る例もあります。当日2週間前に打ち合わせをして変更を申し出られても
すぐに他の司会者は見つかりません。良い司会者と言われる方ほどスケジュールは埋まっています。
次に滑舌、言葉遣い、読み間違いです。これは言葉を仕事とする司会者としてはできて当然と思われますが
実際の披露宴では噛んだり、間違った日本語を使ったり、名前を読み間違えたりは未だに見られます。
大変失礼にあたるのでクレームになることもあります。
最後にこれはプロ目線なので参考になるかどうかはわかりませんが、
場をつなげる技術をもっているかどうか。更に言うと場の空気を察する技術をもっているかどうか。
披露宴当日は何が起きるかわかりません。新郎新婦入場までに何らかのトラブルがあり入場できない。
会場内ではゲストの方がお二人の入場を待ち続けている。5分、10分なら自然な流れにもなりますが
15分、20分ともなれば「まだ入場しないのか?」「何で入場しないんだ?」となってしまいます。
そこで司会者からひとつのアナウンス(ウェルカムボードの紹介など)を入れることで解消されることもあります。
また場の空気を察するという部分においては新郎新婦入場、中座などでおふたりが歩いている時にコメントを入れるか否か。
移動中はBGMも流れています。時にはとても感動的なシーンにもなる場面でコメントを入れるのは場の雰囲気を
良くない雰囲気に変えてしまうこともあります。「私は必ずここでコメントを入れる。」と決めている方もいらっしゃいますが
それがすべての披露宴にとって正しいのかは考えてしまいます。
まだまだ細かいところはありますがまた日を改めてお伝えできたらと思います。
経験上言えることは会場の雰囲気を作ることができるのはプロの司会者だけです。
キャプテンにもプランナーにもできません。とても尊敬しますし頼りにできる存在です。
新郎新婦もそんな司会者だから平均7万円という安くはない金額を支払っていただけます。
会場側もその責任を感じておふたりの雰囲気に合った司会者をセレクトして
素敵な結婚式を挙げていただきたいと思います。
次回は5月28日更新です!お楽しみに!