【市場経済メカニズム】

現社・政経の経済分野には、暗記だけでは全く意味のない、理論を必要とする分野があります。理論経済を中心に、分かりやすく説明したいと思います。

◆市場メカニズム
私たちの経済は、「自由主義経済」です。つまり、「社会主義経済」のように、政府が市場の価格を勝手に決めることがありません。

それでも、市場主義経済では、価格が一定の金額で安定します。アダムスミスは、この働きの神秘性を「神の見えざる手」と評したのです。

この機能を理論立てて理解しましょう。教科書や参考書には、需要曲線・供給曲線が書かれていますね(需要曲線が右下がりということは、曲線に「“」をつければ「じ」になるとこじつければ混乱しないでしょう)。それこそが、神の見えざる手の正体です。

価格が下がれば需要が上がる(=たくさん買う)、価格が上がれば需要が下がる(=あまり買わない)を表したのが需要曲線です。

価格が下がれば供給も下がる(=儲けが少ないのであまり作らない)、価格が上がれば供給も上がる(=儲けが多いのでたくさん作る)を表したのが供給曲線です。

この二つの曲線が重なったときに、買い手からも売り手からも文句のない「均衡価格」になり、安定するわけです。

少し注意すべきは、この働きは「完全競争市場」でないと働かないということ。条件としては以下の4つです。

1買い手と売り手がたくさんいること

(価格硬直化が起こってしまうから)

2商品が同質で、差別化されていないこと

(たとえば、鉛筆と消しゴムの二つで競争することはできません。「鉛筆があるから消しゴムはいらないや」と思わないでしょう。むしろ、この二つは補完財であって、競争とはほど遠いです。A社の鉛筆とB社の鉛筆、という風に同質なものでなければ競争は起きません)

3商品の情報が、正確に伝わっていること

(たとえば、故障したパソコンを、買い手にそのことを告げずに格安で売った場合、それは詐欺であって、売り手が価格を支配しているのです。それでは曲線が成り立たないですよね)

4市場への参入・退出が自由

(もし、市場へ参入することができずに、同じ企業のみが、商品の販売権を持っていたとしたらどうなるでしょう。すると、その固定された企業たちが、価格を相談して決めること、つまり「カルテル」が起こってしまいかねませんね)

この4つがきちんと成立している時、完全競争市場が形成され、需要・供給曲線もきちんと働きます。

では、曲線の動くパターンの例を見ていきましょう。

例1) 給料が上がった!→商品Aの需要が上がる=需要曲線が右にシフト→価格が上がる

例2) 商品Aの原材料の値段が高騰!→商品Aの供給が下がる=供給曲線が左にシフト(儲けが少なくなると、あまり作らなくなるから)→価格が上がる

とにかく、企業の儲けが下がるときに供給量が減って、儲けが上がるときに供給量が増えます。

また、消費者にお金の余裕ができたり商品の人気が上がれば需要は上がり、お金が切迫したり商品の人気が落ちれば需要は下がります。


【経済政策】

◆日本銀行の金融政策

日本銀行には、景気を調整するという機能があります。

ずっと景気が高いままにしておけばいいんじゃないか、という疑問を抱くかもしれませんが、そうすると、反動がひどいのです。

バブル景気を例に挙げればわかると思いますが、上がりすぎた景気の後には、必ず崩壊があります。それを食い止めるのも日銀の仕事です。

一応説明をしておくと、日本銀行は、市中銀行にのみ融資を行います。企業や個人には融資を行いませんので注意してください。

まず押さえておくべきことは、「好景気=お金が市場に多く出回っていること」ということです。逆に「不景気=お金が市場にあまり出回っていないこと」ですね。

これを押さえればあとは簡単。要は、日銀がやることは「好況時に市場からお金を取り上げ、不況時に市場にお金を出回らせる」ことなんです。

以下、3つが、日銀による操作です。

(1)公定歩合操作

公定歩合とは、「日銀が市中銀行にお金を貸し出す時の金利」のことです。市中銀行がお金を借りるとすると、いくらか利子をつけて返さなければならないということです。

返す利子が高くなると、市中銀行は負担になりますので、あまり借りなくなります。逆に、利子が低くなれば、市中銀行は負担が軽くなるので、バンバン借りることができます。

さて、市中銀行にお金がいけば、市場にお金が出回るということ。つまり、下のことが言えるわけです。

・「好景気→公定歩合を上げる→お金があまり出回らなくなる→好景気が改善される」
・「不景気→公定歩合を下げる→お金がたくさん出回る→不景気が改善される」


(2)支払準備率操作

支払準備率とは、「市中銀行に預金されたお金を、日銀が預かってくれる割合」のことです。100万円を市中銀行に預金すれば、そのなかの○%を日銀に渡すわけです。

ざっくばらんに言うと、市中銀行から取り上げるお金の割合です。もちろん取り上げる割合が高ければ、市中銀行が使えるお金も減り、あまりお金が出回らなくなる。

逆に、取り上げる割合が減れば、市中銀行が使えるお金も増えて、たくさんお金が出回ることになります。まとめると以下のようになります。

・「好景気→支払準備率を上げる→お金があまり出回らなくなる→好景気が改善される」
・「不景気→支払準備率を下げる→お金がたくさん出回る→不景気が改善される」


(3)公開市場操作

公開市場操作とは、「日銀が有価証券を売買して、景気を操作すること」です。有価証券は一種のお金と交換してくれる小切手、とでも考えてよいでしょう。

これを銀行間で取引するのです。日銀が市中銀行に有価証券を売ることを「売りオペ」、買うことを「買いオペ」と言います。

日銀が市中銀行に有価証券を売るということは、市中銀行はお金を日銀に渡さなければならないのです。

逆に、日銀が市中銀行から有価証券を買うということは、市中銀行は日銀からお金をもらいます。まとめると以下のようになります。

・「好景気→売りオペ→市中銀行はお金をとられる→お金があまり出回らなくなる→好景気が改善される」
・「不景気→買いオペ→市中銀行にお金を与える→お金がたくさん出回る→不景気が改善される」


◆政府による財政政策
政府にも、景気を調整する機能があります。特徴に分けて、二つに分類できます。

(1)裁量的財政政策(フィスカルポリシー)
政府が意志的に景気を調整する機能です。景気の良し悪しは、市場にお金がどれほど出回っているかで決まると書きましたね。

つまり、国民がどれほど買い物などで消費しているかにも影響します。お金をたくさん使えばたくさん出回るし、あまり使わなければあまり出回らないのです。

・増税/減税
たとえば消費税が上がれば、その分、商品を買う時の値段が高くなります。すると、あまりモノを買わないでおこう、ということになりますね。

逆に、消費税が下がれば、モノを買う頻度が高くなります。まとめると以下のようになります。

・「好景気→増税→市場にあまりお金が出回らない→好景気が改善される」
・「不景気→減税→市場にたくさんお金が出回る→不景気が改善される」


・公共投資
公共投資を行うと、その分の労働が増えるし、たとえば観光施設を造れば人が集まって、周辺の市場に活気を与えてくれます。

すると、お金の巡りもよくなります。逆に、公共投資を減らせば、お金の流通は減少します。まとめると以下のようになります。

・「好景気→公共投資を減らす→お金があまり出回らなくなる→好景気が改善される」
・「不景気→公共投資を増やす→お金がたくさん出回る→不景気が改善される」


(2)ビルトインスタビライザー(財政自動安定装置)
こちらは、政府が何かしなくても自動で景気が調整される機能です。

・累進課税
累進課税とは、「所得が高くなれば高くなるほど、税金が上がること」。所得税などに適用されています。

たとえば、景気が良くなるとします。すると、所得が増えます。そして、所得税も増えます。所得税が増えるということは、市場からお金を取るということですね。

逆に、景気が悪ければ、所得も減り、所得税も減る。すると、市場から取れる税金が減ります。まとめると以下のようになります。

・「好景気→累進課税によって徴収される税金が上がる→お金があまり出回らなくなる→好景気が改善される」
・「不景気→累進課税によって徴収される税金が下がる→お金がたくさん出回る→不景気が改善される」


・社会保障給付金
社会保障給付金は、失業者などの経済的に困窮している人に渡されます。

景気がいい時は、そのような人は少ないですので、お金を渡さなくて済みます。景気が悪いときは、そのような人が増えますので、お金を渡さなければなりません。まとめましょう。

・「好景気→社会保障給付金が減る→市場にお金があまり出回らなくなる→好景気が改善される」
・「不景気→社会保障給付金が増える→市場にお金がたくさん出回る→不景気が改善される」



【国際分業】

◆国際分業
人には、得意なことと不得意なことがあります。

たとえば、狩りが得意な人と、魚を釣るのが得意な人がいるとします。狩りが得意な人が魚つり苦手なので、とても時間がかかります。

また、魚釣りが得意な人は、狩りが苦手なのでとても時間がかかります。

それならば、狩りが得意な人が狩りをやり、魚釣りが得意な人が魚釣りをやった方が効率はいいわけです。そして、とってきた食料を、互いに交換し合えばいいのです。

この効率化を「分業」と言い、これを述べたのがリカードの比較生産費説です。同じことは国家にも言えます。

車1台を作るのに10人必要なA国と、車1台作るのに20人必要なB国では、A国のほうが効率がいいのです。

また、A国がコメ1単位を作るのに20人、B国がコメ1単位作るのに50人必要とします。

では、A国とB国で分業するとすれば、どちらがどれを作れば効率が良いでしょうか。ややこしい時は計算しなければいけませんが、この問題は計算せずに解いてみましょう。

最もいけない答えは「A国が両方とも作って、両方をB国に輸出する」です。

たしかにA国の効率性は、両方において上回っています。しかし、B国の自立性を壊す結果になります。

車1台の必要人数を見ると10:20、コメ1単位の必要人数を見ると20:50です。1:22:5と直せます。格差の小さなものほど、効率性において、あまり差はないということ。

つまり、B国は差の小さな自動車を生産し、A国はコメを生産するべきということになります。


【国際経済】

◆外国為替
経済分野で、最もややこしいのが外国為替です。順を追ってゆっくり説明していきます。

まず、土台となる「円高」「円安」についてきちんと理解しましょう。

円高とは「円の価値が上がること」です。たとえば1ドル=100円から1ドル=90円になれば円高です。

円高なのに「安く」なるの?と疑問に思うかもしれませんが、円の価値が高くなったのです。

円安は「円の価値が下がること」で、1ドル=100円から1ドル110円になれば円安です。

さて、円高になると、輸入が有利になり、輸出が不利になるのです。

先ほども言ったように円高とは「円の価値が上がること」です。つまり、外国は、価値の高い円をもらう方がお得なわけです。

外国が円を手に入れるには、外国が日本に輸出すればいいわけです。こうなると、日本では、外国からの輸入のほうが有利なのです。

逆にここで、日本が外国に輸出すると、円より価値の低いドルを手に入れることになります。だから不利。

次に、円安になると、輸入が不利になり、輸出が有利になります。

円安は「円の価値が下がること」ですので、日本としては、価値の低い円よりも、価値の高いドルを入手したいわけです。

日本がドルを手に入れるには、輸出をすればいいわけで、すなわち、輸出が有利で、輸入が不利になります。

ここまでを、まずきちんと理解しましょう。

では、次へ。外国為替市場について。外国為替市場とは、言ってみればお金を交換する所。だから、ドルがほしいと思ったならば、円でドルを買うわけです。

さて、外国為替市場の需要と供給によって、お金の価値が決定されるのです。といっても難しく考えないでいいですよ。

たとえば、円をたくさん必要とする人が出てきました。つまり円の需要が高まったということ。

需要・供給曲線で説明したように、需要が上がれば価格は上がります。ここでも同じ原理で、円の価値が上がるのです。

逆に、円をドルに換えようとする人が増えたとします。つまり円の供給が高まったということ。

供給が高まれば、そう、価値が下がるのです。

じゃあ、外国為替市場で、円の需要が高まるときはどんな時でしょうか。

日本が外国に輸出をするとき(=外国が日本から輸入をするとき)。なぜなら、日本は、輸出によって外国の貨幣をもらいます。そのままじゃ、日本では使えないので、円に換金、つまり円の需要が高まるのです。

外国人が日本へ旅行をするとき。日本では外国の貨幣は使えませんから、円に換金しますね。それで、円の需要が高まります。

外国人が日本へ投資するとき。投資先は日本ですので、もちろん円に換金します。

円の供給が高くなるときは、その逆と考えてください。

日本が外国から輸入をするとき(=外国が日本に輸出をするとき)

日本人が外国へ旅行をするとき

日本人が外国へ投資するとき

◆国際収支
国際収支とは、簡単に言うと、国が赤字か黒字か、ということです。

国からお金が外国に動いたならば赤字、国にお金が入れば黒字です。以下、実例を見て理解していきましょう。

日本から海外へ、製品を輸出

…この場合、日本は海外からお金をもらいます。よって、日本の収支は黒字。

日本が海外へ投資

…要するに、海外に工場とかを作るということ。日本から投資するわけだから、お金を外国に払うわけですので、日本の収支は赤字

日本が海外援助を行う

…援助とはいえ、日本からお金が出て行くわけですので、日本収支は赤字。

海外の人が、日本の証券を購入

…日本にはお金が入ってきますので、日本の収支は黒字。

◆他の思考問題

日本が海外へ投資することは、「円安」になる原因

…円安は「円の価値が下がること」と言いましたね。ここでは日本は円を売ってドルを買っています。円の需要が低下するわけですので、円の価値が下がり円安になるのです。

日本の金利が低下することは、「円安」の原因

…金利とは利子のことと考えればいいです。利子が下がれば、お金を貸してもあまりお金は増えません。すると、日本の銀行には預けず、外国の銀行に預けようということになります。円売りドル買いが起こり、円の需要が下がり、円安になるということ。

円高は日米貿易を是正する

…日米貿易では、アメリカが貿易赤字です。つまり、その貿易摩擦を解消するには、日本への輸出を増やさなければなりません。日本への輸出が増える条件は円高です。なぜなら、円の価値が上がれば、外国は円を欲しがり、日本への輸出が有利になるからです。

海外からの投資を活発にさせるのは円安

…円安は円の価値が下がること。円の価値が下がると、価値の高いドルを持ったアメリカからしてみれば、日本のモノが安く買えるわけです。つまり、日本に工場も安く作れるわけです。だから、海外からの投資が活発になる。
【第十一章】

□333
butの後に重点が置かれています。長文読解の武器です。記述の場合はbut以下を優先して書きましょう。

□334
こちらは記述の場合、AもBも書かなければなりません。

□339、340
ifとwhetherの違いに注意。whetherは主語になれます。基本的に、選択肢に両方があったらwhetherを使いましょう。

□348、349
untilとby the timeの違いをしっかり押さえましょう。【バイバイ(by)夜までには(するまでには)帰る】

□351
和訳、英作文では必須の表現。『~してはじめて…する』でうまくいかないときは『~するまで…しない』と訳しましょう。

□352-356
『~するとすぐに…』関連はまとめて覚えましょう。特に356の倒置には気をつけてください。

□360
unlessはかなり限定された使用範囲なので、英作文などでは使用しないのが無難です。

□361
provide,supposedが偽の選択肢として使用されることが多いので注意。

□362
onとconのつながりで覚えましょう。

□368、369
so+形容詞+a+名詞、such+a+形容詞+名詞という語順に注意。so aがなぜダメかというと、音が連ならないから。子音+母音であるsuch aなら音が連なるのでオーケーと覚えよう。

□377、378
二つの区別をしっかりと。as long asはlongとなっていることから時を表し『~する限り』がある。

それに加えてif onlyと同じ意味の『~しさえすれば』があります。

as far asはそれ以外と押さえれば分かりやすいでしょう。


【第十二章】

□391,392
区別をきちんとしましょう。forは不特定、duringは特定。英作文でもよく狙われます。

□393,394
【バイバイ(by)夜までには(~までには)帰る】

□402,403
付帯条件のwithは整序英作文でよくつかわれます。

□417
beyond descriptionはイディオムとして押さえましょう。

□425,427
【つかむはby the、触れるはon the】です。つかんだり、触れたりする対象は前置詞の前に書きます。


【第十三章】

□428-430
both A and Bは複数、A as well as BはAに合わせることを覚えれば、ほかの相関表現は全部Bに合わせることがわかります。

□434,435
区別をしっかりとしましょう。a number ofはmanyと同じ役割です。だから複数扱い。長文でもよく出ますのできちんと覚えましょう。


【第十四章】

□441
疑問詞の中で、whyとhowは名詞として働かないので、ここではカッコ以下が完全な文章だから、正解はwhy。

□447
距離のhow farと、時間のhow longです。

□449
はい、いいえで答えられない疑問文はdo youで始めてはいけません。『何が起こりますか?』を英訳して、『思いますか?』を疑問詞と動詞の間に入れましょう。

□461-463
会話問題の重要表現です。

□Point118
倒置は長文中でも出ますので要注意。基本的にnot,neverなどの否定語、onlyが来た場合倒置が起きます。

be動詞があればそれを主語の前に、なければdo,didなどを主語の前に置きましょう。

□474-476
母音と母音では音を重ねて発音できない(ユニゾンを起こさない)ので、so+形容詞+a+名詞、too+形容詞+a+名詞です。

子音と母音なら、音を重ねて発音できるのでsuch+a+形容詞+名詞です。


【第十五章】

□Point122
『ふたつとも』や『すべて』を表すboth,all.everyや、always,necessarlyが、notなどで否定されたら部分否定です。『~とは限らない』という訳が重要です。

□Point124
否定語を用いない否定表現は、長文の正誤問題でよく狙われます。しっかり覚えましょう。

□493
和訳問題頻出です。『~しないで…する』『…すると必ず~する』の二つの訳し方を覚えておきましょう。

□496,497
区別をはっきりと。【few,littleならif any。seldom,rarelyならif ever】

□500
長文中で、強調表現と見抜けるかが勝負。itがthat以下の形式主語構文か迷うところでしょう。

ポイントはit is~thatの~に副詞が入っていれば強調構文で、~に形容詞が入っていれば形式主語構文です。

~に名詞が入っていれば、一度it,is,thatを取り除いてみましょう。

そうして文章が成り立てば強調構文、成り立たなければ形式主語構文です。


【第十六章】

直接話法から間接話法へ変える際の変化です。sayからtell,ask,suggestの変化や、整理46に書かれていることを折しっかりとマスターしましょう。

なお、難関大を受ける人たちは、描出話法(会話文になっていないが地の文を、会話文として訳したほうが自然となる話法。どこからが描出話法かわかりにくいため非常に難解)まできちんとマスターしておくこと。
【第六章】

□135,136,137,138
【前置詞+動名詞】、【所有格+動名詞】、【having done】、【not+動名詞】の四つの位置をしっかりとしましょう。まとめると『for my not having told』という語順も可能です。

□142‐147
文法問題頻出です。toの後に原形ではなく動名詞を取ります。発音しまくりましょう。注意すべきは58と143の区別です。

□148‐154
イディオムとして覚えましょう。何度も何度も発音して口に覚えさせてください。


【第七章】

□162‐165
ここで重要なのはO(目的語)と、その後の動詞の関係。

162ではthe engineとrunの関係です。『エンジンがかかる』ですので能動関係、つまりdoingにしましょう。

163ではmy eyesとcloseの関係。『目が閉じる』ではないですね。だから受動関係、doneです。

164ではhimとsingの関係。『彼が歌う』でいいですね。能動関係doing。

165ではenglishとspeakの関係。『英語が話す』ではないです。だから受動関係done。

□169-176
二つの文に分かれている時、ifなどがなければ分詞構文を疑いましょう。ここは多少時間をかけたほうが理解しやすいでしょう。

169。まずは接続詞が省略されています。becauseです。次に主語も省略されえいます。なぜなら前後の文の主語が同じだから。

省略を直すとBecause she is a dancerとなります。【接続詞を省略する→動詞を進行形にする】です。よって一番。

170。becauseの省略とIの省略です。元に戻すとBecause I didnt know になります。【接続詞を省略→動詞を進行形に→notはそのままの位置】です。

171.afterの省略とthe secretaryの省略です。後の文よりも前のことなので過去完了を使います。

元に戻すとAfter the secretary had turned onです。【接続詞を省略→完了形の場合はhaveを進行形に】です。

172。接続詞becauseの省略。前後で主語が違うので、主語は省略されません。【前後の文の主語が異なる場合は省略しない→完了形の場合はhaveを進行形に】です。

173。becauseの省略、主語が同じなのでthe bookの省略。元に戻すとBecause the book is writtenです。

受動態の場合はbe動詞を進行形にします。しかしbe動詞は省略されることがほとんどです。よってWritten inとなるわけです。

176はイディオムとして覚えましょう。

□177
with+名詞+分詞では名詞と分詞の関係に注目します。ここではhis aremsとfoldの関係です。『彼の腕がたたむ』ではありませんね。よってdone。

□178
ここではyouとstandの関係です。『あなたが立つ』でいいですので、doing。


【第八章】

□179-181
大切なのはas,asに囲まれるのは形容詞だということです。179からわかるでしょう。

注意しなければならないことは形容詞と名詞はセットにして、as,asに挟まなければならないことです。180でas much asではないのもそのためです。

□188
最上級強調表現の三つby far,far,muchを覚えておけば大丈夫でしょう。

この三つも含めて、ほかは比較級強調でも使えます。バイファーファの町(by far,far,much)と覚えましょう。

□190
【同一人物中の比較はmore+原級+than+原級】です。

□191
【二つの中ではthe+比較級】です。

□192,193
the+比較級,the+比較級では元の形に直すことが大切です。そして形容詞を文頭に持ってくればいいのです。

□196-200
比較で一番理解のしにくいところです。しかし、比較はセンターをはじめ最も問題に絡みやすい分野です。ここでは英文学の方法論で進めていきます。

まず【lessは否定レス】です。そして【noは基準を逆にして、差をなくす】です。この二つを覚えれば容易でしょう。

196。ここでの比較の基準はmoreです。それをnoが逆にします。つまりlessになります。

lessは否定で「~ない」を表します。さらに差をなくしますので、AはBではないと、CはDではないはイコールの関係です。よって『CがDではないようにAはBではない』なのです。

197。ここでの比較の基準はlessです。それをnoが逆にします。つまりmoreになります。

さらに差をなくしますので、AはBであるのと、CはDであるのはイコールの関係です。よって『CがDであるようにAはBである』となります。

□整理21
論理的に考えていきましょう。

not more than Aはmore than Aで『~より多い』です。否定のnotがついて『~以上ではない』になり『多くともA』となります。

not less than Aはless than Aで『~より少ない』です。否定のnotがついて『~以下ではない』になり『少なくともA』となります。

no more than Aは【noは基準を逆にして、差をなくす】ですので、基準moreはlessとなり、thanの前後はイコールの関係になります。よって『Aくらい少ない』→『わずかA』となります。

no less than Aは、基準lessをnoが逆にしますので、moreとなり、thanの前後の差がなくなってイコールの関係になります。よって『Aくらい多い』→『Aも』になります。

□整理22
原則orかerが語尾の形容詞の比較はtoとなります。


【第九章】

□221,222
itとoneの区別をはっきりしましょう。itは特定のもの、oneは不特定のものをさします。

221では時計屋に行ってどれか特定していない一つの時計を買うという意味なのでoneです。

222では、ほかのお金ではなく今そこにある特定のお金ですのでitです。

□223-227
oneの修飾についてきちんと把握しましょう。

○形容詞がつくときは【a+形容詞+one】、複数で形容詞のつく場合は【形容詞+ones】

○関係詞節、修飾語がついて限定される場合はthe one。

○oneは「1」を表すことからわかるように、不可算名詞の代名詞になることはできません

□228,230
thatとthoseの区別もきちんとしましょう。両方とも名詞の反復を回避するための代名詞ですが、複数ならthose、それ以外ならthatです。

228ではthe populationで、複数ではありませんので、代名詞はthatです。

230ではvaluesで、複数ですので、代名詞はthoseです。

□239,242
二つをきちんと区別すること。対象が二つならneither of、対象が三つ以上ならnone ofです。

【none of three things】【neither of two things】と覚えましょう。

□251-254
ここは理解が大切になります。

まず【適当に一つとったものはone】と覚えてください。同様に【適当に何個かとったものはsome】です。

この後が大事。【適当に残ったものの中から1個をとったものはanother】【適当に残ったものの中から何個かをとったものはothers】です。まだ残っています。

ここからは残ったものすべてをとった場合です。【残った1個をとったものはthe other】【残った何個かを全部とったものはthe others】です。

□259-261
正確に区別しましょう。【most of the A】【almost all of the A】の語順を意識して何度も暗唱しましょう。


【第十章】

関係詞は、文法の中で一番長文に絡みますので、しっかりやっておいて損はないでしょう。

ネクステージで詳しく説明しているように、二文に分けて内容を把握するということは大切です。

特に重要なものだけをあげていきます。

□279
人以外でもwhoseを使うというのは案外引っかかりやすいものです。

□Point78
二文に分けて考えなければできないでしょう。

□Point80
非制限用法の,whichは頻出です。

□Point83
連鎖関係代名詞も、マークでは狙われやすいところでしょう。ここではI thinkなどを()でくくって、代入ととらえるとわかりやすいです。

□325,326
howeverやhowのあとは形容詞がくる語順であることに注意しましょう。
最も使い勝手の良い参考書であるネクステージ。でも、少しまとめすぎて、説明の足らないところもあるようです。

そこで、私が補足説明をしていきたいと思います。問題の見抜き方・暗記事項の記憶法などなるべくわかりやすいようにしていきます。


【第一章】

□1
usuallyが習慣を表わしているので現在形を選ぶ。

□2
watched、practicedといった過去形と並置されているので過去形。

□3
「もし~」という未来の事柄なので未来形。

□4
whenで過去の時点の話と分かる。選択肢readは動作動詞なので進行形に。

□5
at this time next yearから未来の時点のこと。workは動作動詞なので進行形に。

□6・7
進行形にするか否かの区別は、その動詞が体で表せるかどうかと考える。

例えば「swim」「read」はジェスチャーできるので進行形にできる。

しかし「belong」「know」は表すことができないので、進行形にはできない。

□8・9・10
現在完了は現在を基点に、未来完了は未来を基点に、過去完了は過去を基点にしていることが重要。

8では、今の会話主の時空を基点にして、完了を表しているので現在完了。

9では、来週という未来を基点にした話の、状態の継続なので未来完了。

10では、戦争が起こった時という過去を基点とした、状態の継続を表しているので過去完了。

□11
基点は「私が町に戻ったとき」で過去。さらにその過去を基点にして「八年前」というもっと過去の話=大過去であるため過去完了と同じ形になる。

□12
「現在完了は、過去の一点を表わす単語と併用不可能」ということ。

□13
「疑問のwhenは現在完了と併用不可能」

□14・15
have been toは行って帰ってきていることを意味している。have gone toは行って戻ってきていないことを意味する。

□16・17・18
動作動詞(=進行形にできる=体で表せる)の継続を表す場合は完了形。その場合も基点が大切。

16では「今晩ずっと」という現在が基点の、動作動詞(do)の継続なので現在完了進行形。

17では「電車が到着したとき」という過去を基点にした動作動詞(wait)の継続なので過去完了進行形。

18は、knowは動作動詞ではなく、状態動詞(体で表せない)なので、状態の継続で現在完了形となる。

□19・20
「時・条件を表す副詞節中では、未来のことでも現在形」。暗唱できるようにしておこう。副詞節のifとwhenの区別は下で。

□21・23・25
見ると、when・ifで分けられた二つの文が完成している。これが副詞節の特徴。

22・24を見ると、tell・knowは原則、他動詞で、後ろに目的語を必要とする

ここではwhen節・if節が名詞の代わりを果たしているわけだ。これらが名詞節の特徴。

□26
next weekとあるので未来の話。2は消える。完了ではないので3.4も消える。

□27
熟語として覚える。後ろにwhenが付いた時の訳し方は、和訳問題にもでて来るので注意。

□28・29
丸暗記しようとせずに、完了形として理解して覚えよう。


【第二章】

受動態では特に、主語をきちんと把握しよう。すると動詞の形もすぐにわかるはず。

□30
()の前は『私の財布』で動作主にはなれないとわかる。選択肢はstealという能動動詞なので、受身である。

□31
主語は『ダンスの音楽』であり、()はwasと並置されている。つまり過去形。選択肢にはhearという能動動詞なので受身。

□32
『助動詞の後は原形』。暗唱しよう。

□33
主語は『私のバッグ』で、選択肢はstealという能動動詞なので受身。加えて、現在を基点にして盗まれたことを完了形で表している。

□34
(a)を見れば分かるように進行形。(b)では『家』が主語の受け身なので、受動進行形になる。

□35
受動態では群動詞は一固まりとみなす。ここではspeak toという塊が受動態になった形。

□36
『hear from~=~から便りがある』。

□37・38
イディオムとして覚えよう。

○be interested in

☆in-inつながり。

○be caught in

☆コーティング(caught in)しているのに雨に合う。

○be known to

☆ノート(known to)に知られている。

with関係は雰囲気で覚えよう。


【第三章】

助動詞は、覚えることがたくさんあります。逆にいえば覚えたら解けますのでそんなに難しくはないでしょう。

頻度の高い助動詞を上げます。

対義のセットで覚えよう。
□41cannot「のはずがない」

□42must「に違いない」

notの位置に注意しよう。
□48ought not to do「すべきでない」(オー、殿とすべきではない

□57had better not do「しないほうがよい」(hadのdと、betterのbが鏡になっているので一セット。当然notはその後)

☆違いに注意
□58used to do
現在との対比で使います。58番では「以前は教会があった→現在は無い」と対比されていますね。

また状態動詞と使えるのはused toだけですので判断がつくでしょう。

□59would do
現在との対比では使いません。59番では「過去に歩き回った」という習慣を述べただけになっていますね。

□50
「あえて」誰もノート(dare not)を取ら「ない」

□51
「よくも」肌に雪(how dare you)をつけ「れるね」

□69
暗誦しましょう。「it is 必要・要求 that S (should) 原形」

□71・72
結局はbutとhelpが入れ替わっただけですね。helpは動詞です。その後ろにまた動詞が来ることはありません。

ですからhelpの後ろは動名詞。で、残ったbutの後ろは原型になるんですね。

□73・75
目上(may well)の人を尊敬「するのはもっともだ」。だから、あす(as)真ん中に立つ(may as well)「ほうがよいだろう」。

□75を覚えれば、□74のas wellが「~するくらいなら」を追加しただけのことと分かるでしょう。


【第四章】

文法問題において仮定法を難しく考えてはいけません。深く考えれるほど、文法問題には時間をかけられません。

まずifがある節を従節,ないほうを主節と覚えてください。

□70
主節がwould have doneなので、従節もそれに合わして過去完了形に。

□71
従節が過去完了形なので、主節もそれに合わせてwould have doneに。

□72
俗名「チャンポン仮定法」です。従節は昔の話、主節は今の話をしています。thenやnowなどで表されているのですぐにわかるでしょう。

まずチャンポンと分かったら、従節がhad doneで、主節がwould doというのもすぐにわかります。

□82
last yearと現在進行形からチャンポンですね。主節がwould do、従節がhad doneです。

☆セットで覚えましょう。
□92・93・94
92と93は時間が違うだけで、意味は同じですね。まとめると「without=but for=if it were not for=if it had not been for」です。また、101とは対義の関係にあります。

□95~100
まず、主節が仮定法の形になっていることを確認します。しかし、従節を見るとifがないことに気付きます。ここで倒置じゃないかなと考えましょう。

倒置:ifを消す→wereがある場合それを先頭に。shouldがある場合はそれを先頭に。93の場合はhadを先頭に。


【第五章】

□106
what to do「何をすべきか」,how to do「どのようにすべきか、~するし仕方」など疑問詞+to doの名詞用法は注意しましょう。

□108
整序問題でitがあれば、形式目的語ではないかと考えることが大切です。

□110
感情の原因用法です。happy,gladなどの後につくのでわかりやすいでしょう。

□112
右にある三つの表現をきちんと覚えましょう。toの前から後ろに時間が進んでいます

□113
このような二つの文の接続の穴埋め問題では、前の文と後ろの文が順接か逆接かを考えます。

ここでは【雨の中行った】しかし【いなかった】という逆接です。さらに左から右へ時間が流れているのでonly toです。

□114
『not to do』は声に出して覚えてください。

notがneverの時もありますが、とにかく不定詞の前に否定語が入ることはしっかりと覚えましょう。

□117
【it is+人の性質+of人to do】です。暗誦しましょう。carelessが一番よく出ます。

□118
述語seemは現在に対して、to以下はlast nightと過去の内容なので完了不定詞です。

□119
暗誦しましょう。【不定詞toは省略されない】です。toが省略されないので、同様に【notはいつも省略されない】のです。

ここではbutを挟んで対比が成立し、fightが省略されています。

□121
『形容詞+enough to do』です。まずこの順番をしっかりと覚えましょう。

□122
【not to do】の順番と、121の順番から『形容詞+enough not to do』です。

□125
同様に【not to do】の順番を覚えておけば大したことはありません。

□126、127
【感覚・使役+О+do、受身になるとО+to do】です。

□128
she doseを形容詞節と考えれば簡単です。そしてtoの省略。「彼女がする全ては~すること」→「彼女は~しかしない」ということです。

□129,130,131
【妖(予定・運命)怪(可能)も(意志・目的)偽名(義務・命令)】です。細かく覚える必要はありませんが参考までに。

□132,133,134
独立不定詞は一気に覚える必要はありません。問題を解いていく都度覚えましょう。
英単語暗記は悩みものです。ともすれば乾燥した、無味的なやり方で、面白くない・すぐ忘れる・時間がかかる、といった問題があります。

いったいどう覚えればいいのでしょう?紹介する方法は、速単やDUOでは使えません。

1000から2000の羅列式の単語帳を使います。

まず100単語覚えます。分けずに一度に100覚えてください。

覚え方は、書かずに和訳を隠して、声に出して、英語→和訳と音読してください。

発音の練習にもなりますし、書く処理時間は無駄ですので。

もちろん忘却曲線のように、次の日には半分忘れているわけですから、次の日に、前日の100単語を復習します。そして、新しい100単語を覚えます。次からが違う。

次の日は、新しい単語100個と、復習量を200単語にします。

なぜなら、単語ほど頭から抜け落ちやすい勉強はないので、毎回の復習で、がっちりと固めるためです。

でも、初めの100単語はかなり固まっているはずなので、そんなに時間もかかりません。そのわずかな時間が記憶を強化します。

次の日は、新しい単語100と、復習300です。これならば、たとえば「フォーミュラ1700」ならば17日で終わります。これが一週目

さて、今の勉強で問題があります。それは、復習回数が少ない終わりのほうの単語です。

それを強化するために、次は終わりから100単語ずつやります。

もちろん復習量は徐々に増やしていきます。これが二週目です。「ターゲット1400」なら28日で終わります。

これをやり終えれば、単語で困ることはほぼないと確信してよいでしょう。