先週の日曜日、参院選が終わりました。予想通り自民党が圧勝し、衆議院参議院のねじれがやっと解消。
先日のセミナーでもお話しましたが、金融緩和政策、お札をどんどん印刷して、コントロールが効かなくなってしまうことへの不安。円の価値をどんどん下げることで、国の1,000兆円超えの赤字は円の価値と共に目減りするかもしれませんが、実体の経済回復が伴っていない、いびつな資産バブルを起こしているのが現状です。
アベノミクス3本の矢である、金融緩和、財政政策、そして成長戦略。最終的には、民間主導で、個人消費や設備投資などの実体経済を回復させることが課題となります。今後自民党が日本の舵取りをするにあたって、いよいよ本格的に、成長戦略への期待が大きくなります。大幅に規制を緩和すること、TPP環太平洋戦略的経済連携協定に調印するのか、憲法9条を改正しアメリカからミサイルや戦闘機などを武器を輸入して、日本も軍事力をつけていくべきなのか。そして、将来の年金受給額を減らされるのか、受給開始年齢は引き上げられるのか、そして国民に直接大きくのしかかって来る消費税10%へ。重要な課題をいくつも抱え、自民党は今後、大きな決断を迫られることになります。
こんな目の離せない大切な選挙となった7月21日、第23回参議院議員選挙でしたが、総務省の発表によると、今回の参院選の投票率は、52.61%で、過去3番目の低さだそうです。上海にお住まいの日本人の皆様も、領事館で在外選挙人名簿への登録を済ませることで、日本に帰らなくても投票することができます。海外に住んでいると、日本のニュースを目にする機会も必然的に少なくなってしまいがちですが、今どこに住んでいようと、『私たちの日本』のこと。若年層も積極的に選挙に参加し、日本の将来を真剣に考えて欲しいと思います。