新しいLAを作っているところだが、

これまで使ってきたLAでカスケードのTrをヒアリングしている。

 

増幅段でのヒアリングと比べて、カスケードは差が出にくい。

元々、Trの音の差は大きくない。

2SC2718をスタンダードにしているが、

いろいろ試してもそれほど大きな差は無い。

 

canタイプをいろいろ聴いていたが、

2N2222Aが滑らかで聴きやすく感じた。

2SC943、2SC1275も近い音だが滑らかさでは一歩後退?

 

また、試しに古いTrの2SC815も聴いてみた。

C815は、NECの大ヒット作C945の前世代品。Cobも5.5pFと多めである。

音は、高域がやや弱まるものの中域中心に

なかなか味のある表現力を持っている。

 

ゲルマTrも考えたが、外形が大きくて断念。

最終的に2N2222Aを選択することにした。

今回の回路図は下記の通り。

 

 

 

・ 入力部の10kΩ+560Ωは、連続可変VRの代用。

  560Ωは装置や最大音量により変動する。

・ 負荷の390Ωは、FETのIdssにより変動する。

  抵抗の電圧降下3.2V以上が必要なので、Idss=7mAなら470Ωとなる。

  この時の最大出力振幅は、2.3Vp-pとなる。

・ カスケードのLEDは、3.9~4.7kΩとしても良い。

・ カスケードの2N2222Aは、2SC2718、2SC943、S9018、2SC1275でも可。

  hfeは大きいほどベター。(市販されている2N2222Aは、200以上ある。)

・ チップ抵抗の実装は、セメダイン3000がベストだった。

  以前ゴム系ボンドを推奨したが撤回する。

(追記) カップリングCは、「通電してみんべ」の記事を参考にしている。

チップ抵抗のRG2012N 100kΩ、10kΩは、秋月電子が安い。

RG1608N 390Ωは、モノタロウが激安。

(追記2) カップリングCの容量が、約0.2uFなので、

繋がるPA(パワーアンプ)の入力抵抗は50kΩ以上必要。

50kΩ時の低域カットオフは、24Hzである。

 

 

 

電源部は、出力のバイパスにC0G 0.1uFを追加した。

LEDで定電圧を作っているので、多少は変動がある。

変動が気になるなら、13Vのツェナーダイオードでも良いと思う。

スイッチングノイズを気にしてLEDとしているだけである。

68Ω、330Ωは、進のRG2012Nが良いと思うが、

手持ちの関係で330Ωだけになった。

 

平滑部もアップしておく。

 

 

 

汎用ブリッジを使ったごく一般的なもの。

3300uF+2200uFと容量が多めだが、汎用性を考えてのもの。

このアンプ専用なら、1000uFでも十分。