さて、作ると言っておきながら、なかなか製作が進んでないのがディスクリートPA。

安定化電源までは製作完了し、アンプ部を残すのみとなった。

 

 

左が前段用、右がパワー段用。

定電圧用LEDの電圧不足でダイオード等を追加している。

 

アンプ部は、基板の再作で遅れてしまった。

前段とパワー段は基板を分け、パワーTrを基板交換で付け替えできるようにした。

パワー段はセミコンタイプから取り組むことにした。

最初の1作目は、サンケンの2SD556である。

1999年の製作では、これが一番音が良かったので。

 

 

2SD556は、hfeランクがなく、hfeが広い範囲にばらついているので、

ペアを組むには相当数準備して選別しないとならない。

売っている店はビスパである。

 

セミコンタイプでの製作予定のパワーTrは下記の通り。

 

1. 2SD556 サンケン

2. 2SC245 NEC

3. 2SD297 NEC

4. 2SD130 東芝

 

3と4は、TO-66型という小型のTrである。

パワー段の電源は±8Vなので、6Ω負荷とした見かけ上の出力は5.3W。

B級アンプの最大コレクタ損失は、1.44Wくらいになる。

TO-66では危ないところなので、小さな放熱器を付けることになりそうだ。

 

東芝2SD130は、三重拡散型ではなく、サンケンと同じ拡散接合型である。

 

昔、オーデイオを始めたばかりの47年前頃、

パワーアンプの製作記事でよく見かけたTrである。

でもSPへの直結のものは無く、電解コンデンサが入っていた。

私のアンプでは、全てSP直結である。

 

現在では、ほぼ入手困難で貴重品と言えるかもしれない。

手持は多数あるので、いずれヤフオクで売ろうかと思う。