近代消防 2015年(平成27年)5月号
予防技術検定模擬テスト NO.83



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掲載問題のいくつかを紹介
予防技術検定模擬テスト〈解答と解説〉は、
近代消防 2015年(平成27年)5月号で紹介




〔共通〕 問1


資料提出命令、報告の聴取及び消防職員の立入検査に関する次の文章を読み、消防法令 上誤っているものを1つ選べ。


⑴ 消防長又は消防署長は、火災予防のために必要があるときは、権限行使の相手方に対して資料の提出を命じ、若しくは報告を求めることができるが、その他の消防吏員は命令権者になることができない。


⑵ 消防長等は、火災予防のために必要があるときは、権原を有する関係者のみならず所有者、管理者又は占有者たる関係者に対して資料の提出を命じ、若しくは報告を求めることができる。


⑶ 消防長等が、火災予防のために必要があるときに、消防職員に立入検査を行わせることができる対象物は、消防対象物である。


⑷ 消防長等が、火災予防のために必要があるときに、当該消防職員に個人の住居に対して立入検査を行わせる場合、関係者の承諾を得なければ当該住居に立ち入らせることはできない。


〔消防用設備等〕 問1 


性能評価に関する次の文章を読み、消防法令 上正しいものを1つ選べ。


⑴ 性能評価とは、設備等技術基準に従って設置し、及び維持する場合における特殊消防用設備等の性能に関する評価をいう。


⑵ 性能評価は、日本消防検定協会又は法人であって総務大臣の登録を受けたものが行うこととされている。


⑶ 防火対象物の関係者は、あらかじめ性能評価を受けることなく特殊消防用設備等に係る総務大臣の認定を受けることが可能である。


⑷ 性能評価を行った法人は、その性能評価の結果を申請者に通知するとともに、総務大臣に通知しなければならない。


〔消防用設備等〕 問2


避難器具の設置義務がある防火対象物の階であっても、次の⑴~⑷の要件を全て満たせば避難器具を設置しないことができるが、避難器具の設置を免除できる要件として消防法令 上誤っているものを1つ選べ。



⑴ 主要構造部を耐火構造としたものであること。


⑵ 居室又は住戸から直通階段に直接通じており、当該居室又は住戸の当該直通階段に面する開口部には特定防火設備である防火シャッターで、随時開くことができる自動閉鎖装置付のもの又はこれと同等の構造のものを設けたものであること。


⑶ 直通階段は、建築基準法の屋内避難階段の構造に適合するとともに、消防庁長官が定める部分を有するものであること。ただし、階段に通ずる出入口の構造に係る建築基準法の規定に適合することは求めていない。


⑷ 収容人員は、30人未満であること。


〔防火査察〕 問1 



消防法第3条 (屋外における火災の予防又は消防活動の障害除去のための措置命令等)に関する記述のうち、不適当なものは次のうちどれか。


⑴ 「屋外」とは、建築物の外部をいい、敷地内であるか否かを問わない。建物の外装工事で火粉を発する行為は、火災予防上の危険性又は消防活動上の支障によっては、命令の対象となる。


⑵ 命令権者は、消防長、消防署長その他の消防吏員又は消防本部を置かない市町村長であるが、「消防吏員」とは、消防本部及び消防署に置かれる全ての職員(消防職員)をいう。


⑶ 命令の発動要件の1つである「火災の予防に危険である」場合とは、火災の発生危険がある場合のほか、何らかの原因によって火災が発生した場合において延焼・拡大危険がある場合をいう。


⑷ 命令の受命者である「権原を有する者」とは、法律上正当に命令の内容を履行し得る者、すなわち、適法に「禁止、停止若しくは制限」、「消火準備」、「始末」、「処理」又は「整理又は除去」をなし得る者をいう。


〔防火査察〕 問2 


消防法 (以下、「法」という。)第17条の4 (消防用設備等の設置維持命令)の発動要件は、法第17条第1項 の防火対象物における消防設備等が、それぞれよるべきものとされている「設備等技術基準に従って設置され、又は維持されていないと認められるとき」である。この設備等技術基準に関する記述のうち、不適当なものは次のうちどれか。


⑴ 設備等技術基準には、法第17条第1項 の政令で定めるもの(消防法施行令第2章第3節等 )は該当する。


⑵ 設備等技術基準には、法第17条第2項 の規定に基づく市町村条例で定めたものは該当する。


⑶ 設備等技術基準には、消防長が消防法施行令第32条 を適用した場合に定めた特例措置の基準は該当しない。


⑷ 設備等技術基準には、法第17条の2の5第1項 後段の当該消防用設備等の技術上の基準に関する従前の規定は該当する。


〔危険物〕 問1 


危険物の品名、数量、指定数量の倍数変更の届出に関する次のa~dの記述のうち、誤っているものはいくつあるか。


a 消防別表第1の品名欄の「前各号に掲げるもののいずれかを含有するもの」について、含有されている品名該当物品が異なるものは、それぞれ異なる品名の危険物として取り扱われる。

b 指定数量の倍数について、品名又は指定数量を異にする2以上の危険物を貯蔵し、又は取り扱う場合には、それぞれの危険物の数量を当該危険物の指定数量で除して得た値の和とされる。

c 消防法別表第1の品名欄の「その他のもので政令で定めるもの」について、2以上の物品が定められている第1類及び第5類については、政令で定められている各物品ごとに、それぞれ異なる品名の危険物として取り扱われる。

d 製造所等の位置、構造又は設備の変更を伴う場合は、併せて変更許可申請が必要となる。


⑴ 1つ  ⑵ 2つ  ⑶ 3つ  ⑷ 4つ


〔危険物〕 問2 


指定数量未満の危険物、指定可燃物等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。


⑴ 40㎏以上の圧縮アセチレンガスは、指定可燃物として指定されている。

⑵ 指定数量未満の危険物及び指定可燃物を貯蔵し、又は取り扱う場所の位置、構造及び設備の技術上の基準は、市町村条例で定めることとされている。

⑶ 指定数量未満の危険物及び指定可燃物の貯蔵及び取扱いの技術上の基準は、市町村条例で定めることとされている。

⑷ 指定可燃物に類する物品の貯蔵及び取扱いの技術上の基準について、市町村条例で定めることができることとされている。



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〈カラーグラビア〉


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〈東西南北 消防団訪問レポート(65)〉
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スマートフォンを活用した災害応急活動支援システム「多助」
全国初! 地下施設でも地上部と同じ運用環境を目指した SCPCデジタル無線通信補助設備
ガスコンロを起因とする火災防止に向けたあんしん高度化ガス機器普及開発研究会の活動
龍ヶ崎市新型インフルエンザ住民接種訓練に参加(稲敷地方広域市町村圏事務組合消防本部)
消防団に関する大臣書簡(総務省消防庁)
緊急消防援助隊の出動に係る消防長長官表彰(総務省消防庁)
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〈時の視点〉地震による住宅被害に備える ~阪神・淡路大震災から20年~
    = 連 載 =
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  災害救助現場での活動にあたっての小児・新生児の救急知識
  都立小児総合医療センター救命救急科 井上 信明
〈特異火災原因事例シリーズ〉(27)
  食器洗い乾燥機の調査報告
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 ・アンケート調査結果を踏まえた今後の予防行政について-考察(その2)
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 〔第24回〕衛星携帯電話
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  宮城県山元町での災害時要援護者の避難支援者向けDIGを教材に
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  登載通知=建物建築指数について(平成27年1月15日 消防情第11号)ほか
 昇任試験実力養成講座〈解説つき〉 No.577
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   =共通(消防士長・消防司令補)、消防司令、小論文(消防士長用)
〈解説つき〉予防技術検定模擬テストNo82 -共通、消防用設備等、防火査察、危険物-
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