雑誌・近代消防 連載の
考えながら学ぶ違反処理法学
-迷ったときの違反処理ナビQ&A-
第14回に寄せられた質問
第14回 平成25年(2013年)7月号〈6月10日発行号〉 掲載分
《Q110》
火気使用設備や器具に関する基準は、消防法第9条を根拠規定として、消防法施行令の定める基準に従って市町村の火災予防条例で定められています。しかし、火災予防条例の規定を見てみると、住宅用火災警報器以外の規定に関しては、誰がこの条例で定められている基準を遵守する義務があるのか明定されていません。そこで、火気使用設備と器具に係る基準を遵守すべき義務者は一体誰なのでしょうか。
《Q111》
違反処理に当たって一定の防火対象物の用途をどのように判定するのかは、法令違反を確定する上で極めて重要な問題です。ところで、消防法施行令別表第1の中には、「その他これらに類するもの」という語句が使用されている用途と、1項や4項の用途のように「その他これらに類するもの」という表現が用いられていない用途があります。この様な二つの用途の表し方には具体的にどんな違いがあるのでしょうか。
《Q112》
危険物の規制に関する規則等の一部改正によって、現在の給油取扱所の業務の中で圧縮水素ガスの車両への充てんが行えるようになりましたが、これは現在の車両の整備業務等と同列の行為として給油取扱所内でできる業務に過ぎないと考えるべきなのでしょうか。
《Q113》
消防用設備等の設置届出が行われているのですが、工事着工届出もされず、しかも、当該設置届出書に記載されている消防設備士に確認したところ、現実にこの設備士は工事も行っていないことが判明しました。果たしてこうした状況で設置された消防用設備等の事務処理はどういう風に行った方が良いでしょうか。
《Q114》
消防法第8条の2の3第6項の特例認定に関しては、一定の取消要件がある場合には「…取消さなければならない。」と規定されています。通常、許可取消しなどでは「…取消すことができる。」とされているのに比べると、特例認定の取消しの方が取消すかどうかの判断に裁量を入れる余地がないように思うのですが、何故でしょうか。
《Q115》
特例認定に関して、3年間の認定期間が過ぎるため、次の特例認定について申請が行われました。ところがこの申請に対する検査の段階で以前から消火、避難訓練が年に2回以上行われていないことが発覚したことから、「不認定」の処分と特例認定の取消しのどちらを行ったらいいのか迷いが出てきます。どう考えたらいいのでしょうか。
《Q116》
違反処理に関連して質問調書を作成する場合、最後に被質問者の署名・押印が必要になりますが、このときに特に注意しておかなければならないことはどういうことでしょうか。
回答は、
近代消防(2013年)7月号〈6月10日発行号〉に掲載
〈カラーグラビア〉
■ | 浜松市天竜区で地すべりが発生(4月23日(火)~5月1日(水)) |
■ | 平成25年度東京消防庁・多摩市合同総合水防訓練 |
■ | 新型消防艇第4代「みやこどり」就航式/平成25年水の消防ページェント(東京消防庁) |
■ | 消防団員確保対策に関するシンポジウム((財)日本消防協会) |
■ | 日本消防協会代議員会開催/消防120年・自治体消防65周年記念大会in東京ドーム |
■ | クロスロードのつどい@呉(呉市社会福祉協議会・神戸学院大学)/INABA JUMP PROJECT 贈呈式 2012年度も北海道内の消防関係機関へ小児用医療資機材を贈呈 |
■ | 伊予消防等事務組合消防本部・伊予消防署新庁舎完成/守口消防署東部出張所運用開始 |
■ | 【ファイヤートピックス】 |
山形市消防本部/千葉市消防局/松戸市消防本部/東京消防庁牛込消防署/横浜市消防局/大野市消防本部/豊田市消防本部/堺市消防局 |
《社説・消防評論》 世界遺産・富士山の火山防災 | |
■ | 消防法の一部を改正する法律等の運用について |
■ | 南海トラフ巨大地震被害想定第一次・第二次報告から考える防災対策 |
■ | 「平成24年度救急業務のあり方に関する検討会」報告書の公表② 救急業務の高度化、消防と医療の連携、応急手当の普及促進について ~救急業務法制化50年を迎えるにあたって~ |
■ | 消防・救助技術の高度化等検討会中間報告書の概要について |
■ | 全国瞬時警報システム(Jアラート)の全国一斉放送塔訓練に関する結果報告書(最終報告)の概要 |
■ | 全国消防最前線(67) |
・第39回全国消防親善ラグビー大会豊田大会 ・第11回大阪府下消防親善ラグビーin J-GREEN堺大会 |
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■ | 〈東西南北 消防団訪問レポート(52)〉 被災地の経験に耳を傾け、検討を重ね、消防署と連載し「地域の防災力向上」を目指す -川崎市高津消防団- |
〈時の視点〉 津波災害用の消防自動車を開発中 ~東日本大震災の教訓を生かす~ |
= 連 載 = |
■〈新連載〉救急活動事例研究①
・胸骨圧迫による循環維持の効果を再確認した2症例 -金沢市消防局 ・ルーカス(自動式マッサージ器)は有効か?~地方の救急現場から~ -太田市消防本部西部消防署 |
■特異火災原因事例シリーズ⑦ 携帯電話の電池パックからの出火事例 -神戸市消防局長田消防署- |
■国際消防防災事情(33) 日中協力地震緊急応援能力強化プロジェクトについて |
■〈連載〉 「市民力」「地域力」とともに広げる救命の輪② -豊中市消防本部- |
■考えながら学ぶ違反処理法学⑭ |
■傷病者とのコミュニケーション 〔第10回〕心肺停止症例(通信指令員) |
■今さら聞けない資機材の使い方 〔第4回〕胸骨圧迫 |
■ 消防官のための行政訴訟法入門⑫ |
■ 防災人を訪ねて(22) 東京大学名誉教授 田村昌三氏 |
■ バオバブ、闘志の木(22) マダガスカル消防防災体制構築を目指した レスキュー隊長の記録 |
■ 守り人⑮ |
■ 〈災害史探訪〉(67) 関東大震災90年(その1)相模トラフ巨大地震 |
■ 気象災害から学ぶ(55) 積乱雲は下層雲 |
■ 消防・防災雑感 消防庁長官としての体験を中心に④ 東日本大震災と緊急消防援助隊 |
■ 歯医者さんが教える歯と口腔の健康管理(25) 義歯(入れ歯)について |
■ 赤色灯(67) |
■ 私のページ(69) |
■ 安全・安心の窓③ 事件の裏にある事実 |
■ :その気持ち、伝わっている?② |
■ ファイヤーダイアリー2013 (321) |
■ 日本のこころ能のおはなし(29) |
■ 数字で見る消防防災(46) 認知症高齢者グループホームに係るフォローアップ調査の状況 |
■ 最近の災害(平成25(2012)年4月) |
■ 最近の主な通知〈平成25年3月29日~4月23日〉 特定屋外貯蔵タンクの側板の詳細点検にかかるガイドラインについて(平成25年3月29日消防危第49号)/災害報告取扱要領における人的火害の把握に係る運用の一部改正について(通知)(平成25年3月29日 消防応第14号)/登録認定機関における認定業務の追加について(平成25年4月1日 事務連絡)/登録認定機関が認定した消防用設備等又はこれらの部分である機械器具に付す表示の一部変更について(通知)(平成25年4月1日 消防予第126号) |
■ 昇任試験実力養成講座〈解説つき〉 No.556 さらに充実した問題 =共通(消防士長・消防司令補)、消防司令、小論文(消防司令用) = |
■〈解説つき〉予防技術検定模擬テストNo.61 -共通、消防用設備等、防火査察、危険物- |
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