出逢って10年
素晴らしい食事を用意してくれていた。私の準備したワインと何て合うんだろう。何故わかるんだろう、とももう思わない。そうなるべくして、私たちはそうなっている。彼はこの数年で本当に変わった。修羅を好む好戦的な様子は消えた。人の上に立つ人格者的なオーラを放つようになった。この人は、もっとすごいことになる。会話はいつも美しく深い。そして時の経過を感じないのもいつものこと。永遠のように、彼の給仕を受けながらいつまでも尽きることなく会話を楽しみながら過ごす八十八夜。礼を尽くしてくれる。たくさんの言葉をくれる。愛をくれる。全てを何倍にもして、貴方に返したい。ありがとう。生まれてきてくれて私と逢ってくれて。出逢って10年。変わりながら螺旋を描いて手を取り合って。