小説書いてみます。『巡る初恋』 第9章 | カラーな日々。

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「未来のことを永遠に愛すよ」

愛しい人からの最大級の告白。
これほど嬉しいことはもう、一生ないだろう。


「ありがとう・・・ありがとう・・・」


もう、独りじゃない。
この人がいるから。
僕も彼を独りにできない。
それが、僕たちの運命なんだと僕はそう思った


ピンポン――――


また鐘が鳴る
「さっきのかなあ、しつこいな」
彼がまた離れようとした。
「あっ・・・」
「今度は一緒に行こう」
「うん」

玄関口まで行く間もチャイムは鳴っている。

「はい、どちら様ですか」「みく!!」
ドアを開けたら血相を変えた僕の家族がいた。

「お前、みくに何したんだよ!!」
手を引っ張られ兄ちゃんの腕に抱き寄せられる。
「兄ちゃん!!」
「勝手なことばっかりして!帰るぞ!」
「嫌だっ!!」
僕は必死に彼の方に手を伸ばす。
「未来!!」
彼は僕を兄ちゃんの腕から自分の方に引き寄せた。
「お兄ちゃんっ」
「みくっ!?」

「やだっ行きたくないっ!」
「何言ってるんだ!!発作がまた出たらどうするつもりなんだ!!」

「発作・・・?」
彼に知られたくなかったのに・・・
「みくは心臓病持ちなんだよ、無理でもしたら・・・お前のせいだからな!!」
「未来、本当なのか・・・?」つい、俯いてしまう。
僕の身体を抱きしめる腕から力が抜けた。

その隙をついて兄ちゃんが僕を引き戻す。

「行きたくない・・・っ!!」
必死に手を伸ばすけれど彼には届かない。

どんどん遠ざかっていってしまう。


僕は叫びながら泣いていた。

僕の残り少ない時間から幸せを奪わないで。
一時でも愛しい人の傍にいたい。

お願いだから、このまま好きでいさせて、二人の間を裂かないで。


抱え上げられて車に乗せられる。







アナタノソバニイタイ









涙は頬を伝って流れ落ちる。
本当はあなたと幸せになりたかったんだ。