「このお茶碗、可愛くて子どもに良いサイズですね!」
「戦時中の食器で“統制陶器※”っていうんですよ。質素に暮らす為にサイズはわざと小さく、華美に作らなかった物です。」

1年程前、フリマに出店されていた年配の方との会話です。

最初はそのシンプルなデザインに惹かれて買いたいと思ったお茶碗ですが、戦争当時にそういう食器があったという事を知るきっかけをいただいた瞬間でした。

毎回手にする度に当時のちゃぶ台での風景が浮かび、今の時代との違いを感じると共に、食べたい時に食べたいものを食べたいだけ食べられる時代に生まれた有難みを感じています。

今日は8月15日、76回目の終戦記念日です。

※国が生産を統制した陶磁器。食器類は生産品目や生産量・生産地などが制限され、物資不足のために回収された鉄・銅製品に代わる陶磁器製の「代用品」も多く作られた。高台内には「統制番号」の印がある。

#我が家の食器ストーリー