プロ野球クライマックスシリーズのファイナル、セパで歴然とした差が出ました。
セ・リーグでは2位の横浜DeNAベイスターズが首位の読売ジャイアンツに連勝し、半歩先に進みました。
それに対し、パ・リーグは首位の福岡ソフトバンクホークスが2位の北海道日本ハムファイターズに連勝し、日本シリーズ進出に王手。
日本ハムが逆転するには、残り4試合を全て勝つしかありません。
(1試合でも引き分けが生じると、日本ハムの勝利数は最大で3となり、アドバンテージを含めたソフトバンクの勝利数3を追い越せないためです。)
なぜ、セパでこの2戦の勝敗の差が出たかについてですが、要因の一つとして、シーズン中の移動距離による疲れの差があると思います。
セ・リーグの場合、最大の移動は東京~広島です。
これは、新幹線で移動が可能です。
また、横浜、名古屋、西宮、広島も東海道・山陽新幹線で移動できる範囲内です。
そのため、巨人の選手はシーズン最終戦からCSファイナルの初戦まで空きが長いと感じたのでしょう。
それに対して、パ・リーグの場合は、北広島(札幌都市圏)~福岡と最大で飛行機移動を強いられることになります。
そうなると、空いた期間はしっかり疲れを取り、調整をするには十分だと感じたのではないでしょうか。
これについては、DH制に対する考え方でもわかります。
セ・リーグの監督の中には、ピッチャーが打席に立つ駆け引きが面白いという監督もいます。
これは、ピッチャーを打席に立たせる余裕があるということでしょう。
それに対して、パ・リーグではDH制廃止の話は聞きません。
これは、移動距離の長さによって選手の負担が大きいということもあるでしょう。
阪神タイガースのの新監督の藤川球児氏は、セもDHを導入すべきという意見です。
これは、大リーグで活躍しているピッチャーの多くはパ・リーグ出身ということを念頭に入れています。
藤川新監督も大リーグにいたので、そのあたりの感覚はつかんでいるのでしょう。
現状、セ・リーグとパ・リーグで置かれている状況に大きな差があるんだなと実感します。
個人的には、セ・リーグのDH制導入は賛成です。
移動距離だけでなく、ピッチクロックなどピッチャーの負担が増える制度が導入されたら、ピッチャーが打席に立つ負担が大きくなるからです。
恐らく、ピッチクロック制が導入されたら、セ・リーグでもDH制導入は考えざるを得ないと思っています。
藤川新監督がDH制賛成に回ることにより、セ・リーグのDH制がどうなるかも見ものです。
