拝金/堀江 貴文

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ホリエモンこと、堀江貴文氏の小説です。
題材は結局のところライブドアでの出来事が題材になってます。
あとがきにもあるとおり、今まで明かされていない真実も
含まれているそうで、どこまでが真実かというところも興味深いです。

主人公の藤田優作、そして謎のオッサン、堀井健史、2人が出会い
契約を結ぶところから物語は始まります。
無料ゲームの開発から、あっという間の上場、ヒルズの1フロアーで
どんどん大きくなる会社、球団買収にテレビ局までも、そして東京地検の
強制捜査、あのライブドア事件そのものです。

起業から上場、規模拡大と話が急展開していくので、その過程が
ないのは残念ですが、いわゆる大人の世界、お金持ちの世界は
どうなっているのか、敵味方が混在し、その時々で態度が変わる
複雑な世界で藤田はどう生き抜き、オッサンの真の目的を知った時、
とった行動は。
テンポよく読み進みあっという間に読み終えます。
さて、欲望の世界を突抜けることはできたでしょうか。



禁断 横浜みなとみらい署暴対係/今野 敏

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大好きな今野氏の作品です。
今回の新作は、横浜みなとみらい署シリーズです。
まあ、安積シリーズ横浜暴対編とでもいいましょうか。
「ハマの用心棒」と呼ばれるのが好きではない、しかし、
誰もがその名前で呼ぶ、主人公、横浜みなとみない署
暴対係の警部、諸橋夏男です。

大学生が純度の高いヘロインで中毒死したことから物語は
始まります。
麻薬といえば、暴力団との繋がりがある可能性が高いことから
諸橋達は、その入手ルートを追います。

居酒屋で知り合った新聞記者、その記者からの言葉、
真意を確かめようと思った時には本牧ふ頭で死体となっていました。
その語、マークしていた田家川組の構成員も同様に死体として
本牧ふ頭で発見されます。

混乱する情報に翻弄されながらも、謎解きをしていきます。
そこに浮かんだ中国人というキーワード。
横浜でヤクザ同士の抗争、戦争が起ころうとする中、
阻止するために真相に近づいていきます。

一気に読み終える事ができます。
ラストには感動さえしてしまいました。
今回もとても面白い作品となっています。


神の手(下)/久坂部 羊

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読み終えました。
下巻は死者多数です、ほとんどの節目で一人ずつ亡くなります。
安楽死法が成立し、政治団体と化した医師会が解散、
かわりに日本全医療協会(JAMA)がその役割を担います。
利権が蠢く世界、政治家、医師、医薬品メーカー。
その関係は濃密で、しかし時がくると、離れるのも早い。
ドロドロとした世界をのぞくことができます。

安楽死、それは医師のみが一定の条件のもとに下せる最終手段。
医師の手、それが神の手です。
現在の医療界に斬新な提案をし、世論を形成していく、
カリスマ的な存在の代表、新見偵一。
彼の言葉に聞いている人々は引き込まれていきます。
その彼らが推し進めるのが安楽死法の成立。

反対派との激突は意外な方向へ向かいます。
次々に謎の死をとげる関係者、主人公の白川にもその手が。
安楽死とは何なのか、正論でぶつかる推進派と反対派。
しかし、その裏側ではとんでもない工作がすすむのでした。

人は亡くなる時、どんな事を思うのでしょうか。
せめて苦しまなくてすむ方法があれば、やはりそれを選択
するのでしょう。
しかし、担当の医師による誘導や脅しにより、その手段を
選ばざる得ない状況も起こりうる危うさも。

政界、医療界、表と裏、安楽死というものを主題に
様々な世界が描かれた作品です。
恐ろしくも社会のルールは所詮、こんなきっかけと過程で
できあがるのかなと、少し不安にもなりました。


神の手(上)/久坂部 羊

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安楽死をテーマにした作品です。
とりあえず上巻を読みました。

冒頭かなり苦しくなります、また主人公のおかれた
状況もイライラします。
結構苦手な書き出しで、それは物語上どうしても必要な
ストーリーなのですが・・・
次第に落ち着きを取り戻し、面白さがわかってくるのですが。

主人公は、市立京洛病院の外科部長、白川泰生は21歳と若くして
肛門がんの末期と診断され耐えられない苦痛に意識を失う、
古林章太郎の主治医です。
その苦しさに看病をする章太郎の母、康代の姉、晶子は彼の
その命を絶とうとします。
見かねた白川のとった行動が物語の始まりです。

安楽死法推進派と反対派の対立が、この物語の核となります。
それぞれにバックにつく政治家、業界団体、医師、様々な
利権も絡み合っていきます。

帯にあるとおり、医療の世界の光と闇が描かれています。
この結末はどうなるか。
下巻に続きます。



恋する空港―あぽやん2/新野 剛志

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あぽやん2です。
前作からものすごく成長した様に感じる主人公の
遠藤慶太は同じ歳でグアムの現地採用から異動してきた
枝元久男の指導係となります。
おりしも親会社、大日本航空が経営悪化の煽りを受けて
遠藤の勤務する空港所閉鎖の話が飛び込んできます。

遠藤の働きは成長著しく、時には嫌われ役も引き受け
積極的に枝元を指導し頑張っています。

そんな中でも、毎日のように起こるトラブルや
わがままな客を相手に奮闘する大航ツーリストスタッフの
日常が描かれた作品です。

今回もドラマがあります。
そして遠藤にも恋の話が・・・
前作とは違い、空港で働く人達のお仕事紹介的な話題ではなく
ひとつのストーリーが最後に感動と、遠藤に嬉しいエンディングを
もたらします。
一気に読み終える事ができる面白い作品です。