祈る時はいつもひとり〈下〉/白川 道

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下巻読み終わりました。
目まぐるしく変化する状況を途切れないように
集中して読み進みました。

頭に過ぎるのは上巻巻頭の話です。
いつ純子は殺されてしまうのだろう。
そればかりが気になります。

舞台は香港、台湾とアジアを駆けめぐります。
ヤクザと超大物右翼、証券会社の幹部に
大手企業の社長、様々な人々が絡んだ
複雑な構図の中で茂木は瀬口を見つけ出し
真相を掴む事ができるのか。
ヒヤヒヤしながらも楽しめる作品です。

基本的にこういった終わり方をする作品はせっかく
内容がよくてもがっくりします。
こんなに苦難を強いられてこんな結末では悲しすぎます。
そして予想も出来なかった真相。
そうきたかと感心しました。

上下巻と2冊におよび作品ですが、時間を忘れるくらい
あっという間に読み終えてしまいました。




祈る時はいつもひとり〈上〉/白川 道

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上下巻の長編小説です。
とりあえず、上巻を読み終えました。
突然失踪した親友の瀬口を捜す主人公の茂木彬。
東西の暴力団、中国人組織、超大物右翼、
危険な組織が全部登場してきます。

兜町に舞った伝説の仕手株「風銘柄」、そこに
つぎ込まれた多額の金、その金とともに消え去った
瀬口、追う暴力団。
1995年から物語りは始まります。

失踪して5年、「風」の噂を再び耳にし今度こそと
瀬口の消息を追う瀬口の前に現れた瀬口の妹、純子。
しかし、2009年、物語の冒頭で彼女は
亡くなっていることがわかります。
何だか悲しい結末が先に書かれているようで複雑な
思いのまま物語は始まります。

瀬口の存在を所々に感じる茂木、危険な目に遭いながらも
手がかりを掴みながら少しずつ前進していきます。
そして舞台へ神戸へ。
上巻はここまでです。


タナボタ!/高嶋 哲夫

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ものすごい追い風にのり普段なら絶対に当選しない
比例名簿の下位に載っていた主人公、大場大志27歳は総選挙で
衆議院議員、代議士となります。
プータローから年収2200万円の国を代表する議員に。
そんな素人がみた国の最高機関での出来事が描かれています。

前々回の総選挙で自民党が大勝した時にいましたね、そんな元議員が。
そして前回の総選挙では民主党にそんな方がいました。
ああいった比例でその時の世の中の風に押される感じで
当選した時、当の本人はどんな心境なのか。
面白可笑しく描かれています。

国会議員の待遇や党の規則がわかるにつれて大志は疑問を
感じ、最初はお金を貯めて適当に次の解散まで過ごそうと思っていた
考えに変化が現れます。

1年生議員は採決のための駒であって人ではない、
しかし1票は長老でも1年生でも同じ1票、大志は身近に感じた
外国人看護師の受け入れに関する制度の改正に1人で挑戦します。

現在の政治に、政治家に感じている疑問、不満を多くの国民が
持っている気持ちを代弁するように主人公の大志がぶつけていきます。
失政は、殺人よりも遙かに重罪だ-。
大志の成長する姿に感動しました。
タナボタ議員の根性、とても面白い作品でした。


御不浄バトル/羽田 圭介

¥1,260
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本のほとんど御不浄バトル、後半に少しだけ荒野のサクセスという
物語が収録されています。
御不浄バトルは、お食事中やその前後に読むのは危険ですから
気をつけてください、このブログもそこには触れません。

主人公の、渡辺は大学を卒業し何を間違ったか高額の教材を
売りつけるヤクザのような悪徳会社に入社、1年半が過ぎようと
していました。

彼の目標は、会社都合退職、自己都合でないところがポイントです。
この会社では大卒は彼だけ、あとは高卒で過酷な営業職、もって半年という
短さ、経理担当の渡辺は過酷なノルマもないので気がつけば
1年半が経過していました。

彼の毎日のくつろぎの場所、それがトイレの個室です。
そんな日常と退職を決意する1本の会員の子どもからの電話、
様々な出来事が彼を襲う、意外と?引き込まれる作品です。
押し売りの世界が少しだけ覗けます。



トッカン―特別国税徴収官―/高殿 円

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税務署を舞台にした作品です。
しかも、脱税を見つけるのではなく、
徴収する、税務署でも一番嫌われる役職、徴収官です。
世間ではあまり知られていない役職ですが、
税金の滞納者からみれば一番恐れる存在、
問答無用、ある意味警察より権限のある徴収官かは、
裁判所の手続きなく差し押さえができるのです。
主人公はそんな徴収官になりたての鈴宮深樹、通称ぐー子です。

彼女の上司は、滞納者でも特に悪質な事案を担当する
特別国税徴収官の鏡雅愛です。
特別国税徴収官、略してトッカンは組織というより個人で
担当する案件を処理するため、
ぐー子はいつも2人で行動をともにします。
彼女の公務員としての思いと、税務署の徴収官としての考え方、
そして徴収官という仕事とは何なのか、思わぬ発見と意外なラスト、
とてもおもしろかったです。
続編が期待できる作品です。