Iターン/福澤 徹三

¥1,680
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中堅の広告代理店に勤める主人公の47歳の狛江、
同族企業の影響か経営が傾きリストラの嵐が吹き荒れます。
狛江にも北九州支店の支店長に。
支店長といっても営業1人、事務に1人、あわせて3人しか
いない新たな勤務地、前任者は1年もたずに退職している
職場で左遷そのものでした。

そんな北九州の小倉で悲惨な人生スタートです。
気がつけばヤクザと盃を交わしてしまうのでした。
トラブルは日常茶飯事、改善をしようと取り組んだ結果、
背負うことになる多額の借金、読み進むとどんどん
悲しくなっていきます。

しかし、ヤクザとの交流から物語の流れは変わります。
想像をはるかに超えた展開になぜか元気がわいてきます。
自分の勤める会社とヤクザ、どちらが勤める人間に優しいか。
そんな疑問がわいてきます。

ラストはめちゃくちゃな展開に笑うばかりです。
ヤクザの抗争、警察沙汰になり怪しげな刑事も登場、
広告代理店の支店長の物語だったことを忘れてしまう、
とても楽しめる作品です。




TREASURE  トレジャー/犬飼ターボ

¥1,500
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実話をもとにした、心が軽くなるビジネス小説だそうです。
主人公のコウジが、師匠の弓池の助言を一生懸命聞き入れ
居酒屋チェーン店から独立、大成功を収めるまでを描いた
作品です。

多くの人が独立、起業しては消えていく厳しい世界で、
果敢に攻め、客と従業員がともに幸せになれる店、
そんな経営を目指すコウジに立ちはだかる壁、それは
客であり、従業員であり、勤めていた会社であり、
最大の壁は自分自身でした。

壁の乗り越え方、成功者から学ぶことで成長する自分に
どんどん自信がついていきます。
店がうまくいくと、落とし穴が。
落ちても這い上がる方法を弓池がアドバイスします。

なるほど、小説で学ぶ成功のためのサービス&マネジメント
まさにそのとおりです。
物語に引き込まれていき、あっという間に読み終えてしまいます。
とても楽しい作品で、勉強になりました。




スティーブ・ジョブズ名語録 (PHP文庫)/桑原 晃弥

¥580
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マックファンならず、多くの人々を惹き付ける
スティーブ・ジョブズの言葉。
新製品の発表会に語られる言葉、そのプレゼン能力は
関心するばかり、本当にその商品が欲しくなります。

そのスティーブ・ジョブズがこれまでに語った言葉を
若い頃から集めたこの作品、その数、96。
カリスマCEOの性格と個性溢れる言葉に、
彼のことを更に知りたくなります。

そして、アップルストアの明るい雰囲気の裏側で、
ユーザーのために妥協をしない、強いリーダーシップで
突き進む言葉を解説とともに描かれています。

まさに時代の寵児から人生のヒントを学ぶ、
なるほどと思いました。
読んでみて本当によかったです。



あるいは脳の内に棲む僕の彼女/松本 晶

¥1,995
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表紙のとおり、オタク系な感じのする作品ですが、
そればかりではない驚くべき内容、色々な意味で
凄い作品です。

汎用移動人型人工知能・AI、まったくもって、それ
系の人形に完全なる人工知能が搭載されたもの。
人はそれをどのようにして使うのか。
そんなAIも第4世代、医療用に開発され、ますます
完璧な容姿と身体となります。
難病を患う主人公の小西志信は、同じく難病の片桐から
このAIを相続します。

一方で、このAIを使って残虐で異常な行為が行われている、
悲劇からAIの暴走?従順なはずのAIが意志を持つように
なったとしか思えない事件が発生しているのでした。

AIに関わる人、使う側、開発するエンジニア、複雑な
人間関係が繋がっていきます。
最後には、読み手も頭が混乱してしまう事になります。

好き嫌いがはっきり別れる作品です。
嫌悪感いっぱいで読み進むととんでもない出来事が
おこったり、人工知能の問題点や克服すべきこと、基礎的な
知識、気がつけばかなり詳しくなっています。
どう読むかがポイントになりそうです。
後半はやや哲学的な展開もあり、本当に不思議な作品です。

終わりそうで終わらない結末、そしてその結末も、本当に
これで終わりなのかと、不思議な作品でした。



県立コガネムシ高校野球部/永田 俊也

¥1,680
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年収40億、通販事業からIT業界にも進出、
球団買収にまで名乗り出たフェリックスの社長、
小金澤結子が個人的な恨みを晴らすために
財力にモノを言わせ弱小公立高校の野球部長に就任、
甲子園へと導くお話です。

どうしても体育会系のノリ、根性や精神論で押し進む
高校野球の世界に、経営という手法を用いるという
どっかで聞いた事のあるような、ないような、そんな感じの作品です。
ちなみに書店では、あの作品の横に置いてありました。

主人公の野球部キャプテン、菊池昇平はキャプテンでありながら
試合には出た事のない、何とも不思議な立場、
部長の小金澤は、その菊池の家に甲子園出場までの間、
居候することになります。

これまでの常識、運動部の常識を大きく覆す手法、
相手チームの分析にとどまらず、弱点、生活面まで
調査をし、一番効率的な方法で戦うのでした。
そして、金を使うことが有用だと判断すれば惜しみなく出す、
チームにはどんどん力がついていきます。

わずかな期間で、果たして菊池達は予選を勝ち抜く事が
できるのでしょうか。
なかなか面白いストーリーで楽しませてもらいました。