ロスジェネの逆襲/ダイヤモンド社
¥1,575
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久しぶりに池井戸潤氏の本格経済小説です。
私の一番好きな展開、内容の作品です。
バブル世代vs氷河期世代のギャップ。
半沢直樹シリーズの第3弾になるのでしょうか。
いつも、どんなポストでも相変わらずの活躍、
今回は証券子会社に飛ばされていました。

やはり、親元の東京中央銀行と戦うことになって
しまいます、子会社なのに。。。
半沢の勤務する東京セントラル証券にもたらされた
IT企業の電脳雑技集団からの買収アドバイザー契約
だが何故か親会社、東京中央銀行に契約を横取り
されてしまいます。

ここからの反撃が半沢らしいです。
分析力、彼の仲間の情報力、今回は強力な部下、
証券のプロパー森山雅弘が大活躍します。
親会社vs子会社という異例の戦いに勝つのは
どちらか、知恵と勇気で倍返し、正に帯にあるとおり。
とても面白く、大好きな作品です。



彼方の声 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season 6 (おいしいコーヒーのいれ方.../集英社
¥400
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5巻6巻と同時発売です。
アレックスの言葉に、勝利は壊れそうになって
しまいます、せっかく慣れてきたオーストラリア
での生活、しかし、事件を引き起こし逃げ出した
日本、そこには一番大切な人、かれんがいます。

彼女の事は決して忘れることができない、
それどころか、丈の手紙、アレックスの言葉で
その思いは更に強くなっていきます。

何だか「おいコー」のシリーズでは久しぶりに
感動のエンディングとなっています。
次作への期待感よりも、最後のシーンがとても
リアルでジーンときます。

このシリーズもずっと読んできていますが、日常の
生活とそこに起こる事件、何気ない出来事の連続、
主人公、和泉勝利の生き方、凡人のようでそうでも
なく意外に強いなと思ったり、本当に永く楽しめる
作品だと今回も思いました。



雲の果て おいしいコーヒーのいれ方 Second Season 5 (おいしいコーヒーのいれ方.../集英社
¥400
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この季節になると本能で発売の時期が分かるように
なってました、こん回も何気なくネットで検索したら
発売日でした、毎回楽しみな作品です。

前作の事件から1年も発売を待っていたのですが、
終わり方が強烈な印象で、すぐに思い出したのに
何故か舞台はオーストラリア。
最初は間違えたかと思いました。

やはり前作での最後の終わり方は、最悪な結果に
おわり、加害者となった主人公の和泉勝利は、その
ショックと責任から自家中毒に陥りました。
そこに逃げ道を用意され、オーストラリアに逃げる
勝利は森下秀人のところで世話になるところから
始まります。

オーストラリアでの生活にも慣れ、言葉にも不自由が
なくなった勝利のもとに届く何通もの手紙、それは一番
大切な人からの手紙、それには手をつけられないまま
でしたが、ある日、その一番大切な人の弟、丈から
手紙が届きます。
そこに記されていた事は。

秀人の同僚、ダイアンの妹、アレックスが登場し物語は
新たな方向へ流れていきます。
彼女の何気ない言葉が勝利の心に突き刺さります。
そして、一番恐れていた言葉、あなた-日本で何をして
逃げてきたの?
セカンド・シーズン第5巻はここで終了です。



エリートの転身/光文社
¥1,200
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1970年台、80年台、そして2008年に発表されている
高杉氏の短編小説を4作集めたものです。
時代背景が違えどもサラリーマンが40代にして訪れる
転換期、その時の判断が今後の人生を大きく変えていく
成功をおさめる場合、失敗してしまう場合、それぞれの
決断した瞬間を描いた作品です。

部下の不祥事をきっかけに退職しチョコレート職人への
道を選択する者、
将来を悲観していた毎日に偶然読んだ記事をきっかけに
中小企業へ転職を決意する大手のエリート、
ちょっとし出来事から上司に嫌われ左遷される、しかし
会社からの説明は2年ほど骨休めであり、その後は本社へ
戻すという話を信じてしまった者、
派閥争いに巻き込まれても、なお自分の立場を主張し
会社を戦っていく者、
4つの物語は、その時の決断とその後の人生を描いています。

いつ同じような場面に遭遇するかもしれないサラリーマンへ
著者からのメッセージが送られているような感じのする
作品です。




ナンバー/相場 英雄
¥1,260
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経済小説からだんだん違う分野へ拡げている
相場氏の最新作、今回は警察小説、短編連作です。
警視庁捜査二課を舞台にした作品です。
捜査2課といえば、詐欺に横領と知能犯罪を主に
手がける部署です。
主人公は四谷署から本部捜査二課に配属になった
西澤辰巳です。

一課の華やかな捜査とは違い、地道に資料の照合や
行動確認を行っていく地味な仕事に戸惑う西澤は、
捜査の全体像さへ知らされない捜査方針に疑問を
持ちつつも与えられた仕事がその後の大きな証拠と
なったり事件の解決への緒になる事を思い知ります。

途中で定年を迎え、なおも西澤を指導してくれる
大岩茂樹の的確なアドバイスに助けられ確実に
成長していく姿が描かれています。
4つの物語がそろぞれに人間関係の深さ、表裏、
リアルな描写がとても面白く、あっという間に
読み終えてしまいます。
次回はどんな作品を出してくれるのか楽しみです。