フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)/デビッド・カークパトリック

¥1,890
Amazon.co.jp


映画はまだ見てませんが、こんな感じなんですかね。
日経ヴェリタスに載っていたのを見つけて読んでみました。
分厚いし小説ではないので読み終わるまで時間がかかりました。

フェイスブックCEOのマーク・ザッカ-バーグ、
すでに世界の大富豪の仲間入りをした言わずと知れた
世界一のソーシャルネットワーク、そのユーザー数はすでに
5億人を突破、会社の時価評価額も2兆円を超える
世界を制する勢いで増殖中のフェイスブックは、
時の政権を倒す力さえ生み出します。

匿名性のあるネット世界であえて実名という選択をし
大学内でのサービスが全世界へと繋がったサービス、
このきっかけ、ザッカ-バーグの最初の目的、
その後会社が成長していく過程で変化していったもの
彼のたった数年の出来事がこんなにも変化にとみ
決断の連続であったこと、まわりの人々へ与えた影響、
マスコミ嫌いな彼を口説き落とした著者が真相を
書き綴っています。
本によって、彼の評価は様々、いろいろな事が書かれて
いますが、そうやって書かれる事が彼の凄さを物語って
います。
会社、そして自らの利益を第一に考えた創業者には、
絶対に生まれない発想、勉強になりました。





起業の砦/江波戸 哲夫

¥1,785
Amazon.co.jp

49歳の父、24歳の息子、世代は違うが
おかれた環境は同じ、仕事を失ったところ
から這い上がる物語が同時進行で綴られて
います。

不動産会社でリストラを担当し、その責任を
とって自らも退職、そしてハローワークへ
通う毎日の父、

小さい頃から夢中だったパソコンの世界、
振興のIT企業に就職するも自分より知識や
能力の無い上司の指示に切れ退職、
自ら起業する息子、

それぞれのその後の人生がそれはそれは面白いです。

息子に続けと自らも不動産販売の仕事を起業し
これまで疑問に思っていたマンション販売の
手法をすべてさらけ出すという新しい方法で
経営に乗り出す父。

息子はネット業界初の技術を開発中、資金が
ショートしそうになり借金をすることに。
世間の厳しさを思い知るのでした。

こういう世の中だからこその作品だと思いました。
とても楽しく読ませてもらいました。



告発の虚塔/江上 剛

¥1,680
Amazon.co.jp

江上氏、久しぶりの本格的経済小説です。
信義を守ろうとする人間が企業で評価されることは、
本当にないのか?と、帯に書いてあります。

主人公は、MFG、ミズナミファイナンシャルグループの
広報部、関口裕也です。
彼のまっすぐな気持ちは3行合併でメガバンクとなった
MFGで通用するのか。

法人向けのMWB(ミズナミホールセールバンク)、
個人向けのMRB(ミズナミリテールバンク)という
持ち株会社制をとり、旧扶桑、旧大洋栄和、旧興産の
出身者が社長、頭取と分け合う方式をとっています。
これが明けても暮れても派閥争いをする要因になって
いました。

大きな銀行が合併するとこれまで取引先が敵対関係に
あったりしたところが同じメインバンクになるという状態に
なり、行内の派閥力学が働き無茶な事が多々起こります。

その被害にあった進藤継爾が率いる昨年最高益を出した
グローバル・エステートという不動産会社。
彼の会社も金融危機の煽りを受け運転資金が枯渇し
メインバンクであるMWBから融資を受けなければ破綻する
状況になっていました。

銀行はそんなに偉いのか、公的資金で延命された銀行に
顧客の生き死にを派閥の力学で決めるのか、
多くの疑問に関口が立ち向かいます。
かなり面白く仕上がってます。


SRO〈2〉死の天使 (中公文庫)/富樫 倫太郎

¥740
Amazon.co.jp

SRO、警視庁広域捜査専任特別調査室のシリーズ第2弾です。
やたら階級の高いメンバーをはじめとする調査室、
所轄の管轄を超えて捜査をする組織ですが、前作で無茶をした
せいで今は勤務時間中の警視庁の建物から外出を禁じられる事に
なってしまいます。

今回の作品は看護師の投書から事件が発覚します。
舞台は、栃木県下野東方病院、連続する末期がんや余命があまり
残されておらず患者が死を望むと亡くなるという現象が
連続して起こっており、その際何らかの理由をつけられ看護師が
辞職に追い込まれるといった現象が続いていることがわかります。

主人公の調査室、山根新九郎達は刑事部長の阿部の命令を無視し
捜査を開始します。
死因は医療ミス、院内感染、それとも安楽死、または殺人。
「死の天使」が次々に患者を迎えにいきます。
その動きはどんどん暴走していきます。

警察小説でありながら舞台は病院、今までの警察小説とは
少し違った感覚で読み込める作品です。
3月にも更なる続編が出るらしいです。


獅子神の密命 (朝日文庫)/今野 敏

¥672
Amazon.co.jp

ネタ切れが続いておりますが、今回は83年の作品が
再文庫化された今野氏の作品です。

気鋭のミュージシャンとしてもてはやされていた主人公の
橘章次郎にアメリカからジャズの祭典へ招待状が届きます。
そこから彼のまわりに不審な出来事が起こります。

橘は日本政府の人間に拉致監禁され自白剤を打たれ
橘の内に秘めた、幼少の頃に封印したある能力について
自分の生まれた意味について無意識に話していました。
その後何事もなかった様に解放されますが、その時から
彼の考え方、行動に変化が現れます。

日本、アメリカと両国政府を巻き込み、舞台は日本から
アメリカ、NASAの基地へと移っていきます。
UFOの存在と神の存在、複雑な背景、テンポよく流れ
楽しむことができました。